悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

ニューダンガンロンパV3 その3

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

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ニューダンガンロンパV3 その2

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ニューダンガンロンパV3 その1

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逆転裁判6 その5

***注意はじめ***

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当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第5話「逆転の大革命」

  「成歩堂なんでも事務所」の王泥喜のもとに、予想だにしない来客が訪れた。それは王泥喜の育ての親にして、クライン王国の指名手配犯・ドゥルクだった。ドゥルクは倉院の里に暮らしている学者からクライン王国に所縁のある秘宝を受け取りに来たので、そのついでに王泥喜の顔を見に来たのだという。長年連絡も寄越さなかったことに反発を覚える王泥喜だったが、ドゥルクに乗せられるがままに倉院の里へ同行することに。しかし、そこで彼らは秘宝を受け取るはずだった学者が事故で亡くなっていたという事実を知る。宙ぶらりんになった秘宝の所有権を巡って争いがおきかけたとき、再び驚くべき事態が起きてしまう。なんと、王泥喜と敵対する相手側に成歩堂が弁護をするというのである。そしてついに、王泥喜成歩堂は民事裁判の場で争うことになるのだが、二人はこのときまだ知らなかった。この事件が、クライン王国の法曹界を揺るがす大事件のきっかけにすぎなかったことを……などの展開。

 

 

 

 …………長かった。本当の本当に長かった。

 

それは、本作のメインストーリーをクリアするまでに半年以上も時を要してしまったことを指しているのだが、それだけではない。

 

 

 単純に、第五章が長すぎるのである!!!!!!

 

 

 それもこれも、話の構成が特殊だったせいだ。

 

 まず上述したように、最初は日本の裁判所で王泥喜成歩堂が民事裁判の場で争う。

 

 しかし裁判が終わったあと、成歩堂が真宵を人質にとられていた為に仕方がなく敵側に回っていたことがわかり、急遽クライン王国へ移動するのである。

 

 そして今度はクライン王国で殺人事件が起こり、しかもその事件の容疑者として王泥喜の育ての父にしてレジスタンスのリーダー・ドゥルクが捕まってしまう。さらには彼が26年前に起こしたとされている前王女暗殺事件の審理まですることになってしまい、と、事件が事件を呼ぶてんこ盛りの展開だったのである。

 

 正直、日本編とクライン編の境目で一区切りつけても良かったんじゃね? と思えるのだけれど。まあ、全部つながってる一続きの話だからこれでいいのか……

 

 

 それにしても、最後の敵役の検事がナユタではなくガラン女王になったのは軽くビックリさせられた。女王が元検事で元法務大臣で、変身後というか衣装換え後の姿がまるで西遊記の羅刹女みたいだったのもさらに驚かされた。

 

 なんというか、まるで初代・逆転裁判を髣髴とさせる展開である。わざとなのかも知れないけれど。

 

 長い長い長すぎるどんどんでんでん返しを経て得た結末には大きな達成感もあったけれど、実は物語中盤からオチが見えてしまっていたので、そこまで行き着くのが長すぎる感もあったのが残念ではあった。

 

 なんというか、まるで逆転裁判2のような事件の動機だった。わざとなのかも(ry

 

 事件後、王泥喜がクライン王国に残ったのは残念だったような、当然の帰結だったような、なんとも言えない気分である。

 

 第五章全体を見て、本作が「ダブル主人公」を標榜していた割りに、主人公の座を成歩堂から王泥喜へと継承するかのような流れになっていただけに、余計に残念なのかもしれないが。

 

 まあ、王泥喜は数年ほど異国の地で弁護士の活動を続けて社会貢献すればよろしかろう。エンディング後に成歩堂王泥喜の母親との会話シーンが差し挟まれたことから、続編を匂わせる展開もあったことだし。

 

 なにはともあれ、これで逆転裁判6の本編は終了である。

 

 ただし、DLCで追加した番外編のストーリーも残っているので、まだ遊びつくしたわけではないのだが。

 

 しかし、それよりも先にやりたいことがあるので、それを優先させたいと思う。

 

 それについては、また後日に記事をあげるとして。

 

2016年のまとめ

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

ブログを開設してから早一年、初めの数ヶ月は毎日更新を維持していたというのに、半年経つころには不定期、週一と更新頻度が落ちてしまい、猛省するばかりである。

 

その原因の一つに、「作品を鑑賞した以上は感想を書かねばならぬ」という強迫観念があったのは間違いない。

 

作品に触れたいが、触れた以上は感想をアップしなければならない、でも今は忙しい。なら、作品に触れなければ感想をしたためる必要もない……

 

ゴミ人間の発想である。

 

これでは何のためにブログを開設したのか、まるで逆効果ということになってしまう。

 

 

以前も述べた気がするが、今後はもっと気楽に思ったことを短く、かつだだ漏れで書き散らすように意識するべきだろう。

 

 

――さて、愚痴はこのへんにしておいて。

 

今回は大晦日ということで、自分のサボリ癖ゆえに鑑賞したにもかかわらず感想を書かないまま来てしまった作品たちを思い返して見たいと思う。

 

 

 

 

 

  • 聲の形 (映画)

 

 小学生時代、耳の聞こえない女の子を虐めていた男の子が、後悔の記憶を引き摺ったまま高校生になったところから始まる本作。

 

 昔から「人を虐めるような外道畜生は八つ裂きのうえ野晒しとなって死ねばいい」とは思ってきたけれど、この作品の主人公・将也にはその感想が上手く当てはまらない。

 

 子どもが誰かを虐めるとき、その動機は幾つかのパターンがあると思われる。一つはいじめっ子の家庭に問題があってストレス解消のため。もう一つは、相手のことが気になって気を引きたいがため。本作では、後者が動機だった。

 

 そのせいか、将也は過去に自分が引き起こした事件を引き摺ったまま成長し、他人との接点を持たないように過ごしてしまった。

 

 そんな彼が、かつて自分が虐めていた女の子・硝子と再会し、あまつさえ好意を自覚しまったことから物語は動き出す。

 

 虐めの責任はいじめっ子だけにあるのか。

 耳の聞こえない子どもは社会に受け入れてはもらえないのか。

 どうして人は分かり合えないのか。

 

 数々の重苦しいテーマを扱っておきながらも、本作の結末は非常に救いのあるものとなっている。将也が滂沱の涙を流す最後のシーンは特に印象深い。決して許すことのできなかった自分自身をほんの少しでも見つめなおすことができた、ということだったのであろう。

 

 ただ一つ付け加えるなら、本作は「趣き深い」作品ではあるが、決して「楽しい」作品ではない。万人にみて欲しい(特に他人を虐めているにもかかわらず無自覚なゴミ屑共に)けれど、この映画を見ることによって極大の心的ダメージを受ける人も出てきそう。

 

 それだけは覚悟されたし。あとついでに原作マンガも読んでみたいものである。

 

 

 

・君の名は

 

 あれよあれよという間に日本の歴代映画における興行収入第2位(232.3億円)という偉業を成し遂げてしまったアニメ映画。

 

 東京に暮らす男子高校生・瀧と、岐阜県飛騨地方に住む女子高生・三葉の二人が寝ている間に身体と人格が入れ替わってしまうというトラブルから端を発する本作ではあるが、それはこの物語の一要素に過ぎない。

 

 映画中盤になって、二人は生きている時間に3年のズレがあったことが発覚する。そのうえ瀧が生きている現在、とある大災害によって三葉の暮らしていた村が消滅してしまっていた。つまり、三葉は現在では故人だったのである。

 

 単純な「男女入れ替えもの」と思わせて、実は時間逆行型のSFファンタジーだったという、ラノベ的展開をこれでもかというほど詰め込んだ超が付くほどの王道ストーリーだっただけに、中には既視感を覚えた視聴者もいたかもしれない。

(それゆえに、本作は一般大衆受けがいい割に一部の著名な評論家やクリエイターからは猛バッシングされるという摩訶不思議な現象も起きているが)

 

 たしかにストーリーだけを見るなら取り立てて「凄いっ! 神だわ~っ!!」と褒め称えるようなものではなかったかもしれないが、そのストーリーを盛り上げる映像美と音楽の使い方、何より主役陣の声優に起用した神木隆之介氏および上白石萌音氏の功績が非常に大きいと思える。

 

 つまるところ、総合的にみたときの「表現力」が優れていた作品だと感じるのだ。

 

 これは間違いなく全国民、というか全世界の人にオススメできる類の話だろう。現在日本に忘れ去られた美しさがこれでもかというほど描かれていて、視聴後の感想はとても清々しいものである。

 

 これによって脚本・監督の新海誠氏の評判があがっているようなので、前作「言の葉の庭」のファンであった自分としては嬉しいかぎりである。

 

 

 

 

この世界の片隅に (映画)

 

 クラウドファンディングというインターネット社会を象徴するかのような方法によって資金を集め、実現したというマンガ原作のアニメーション映画である。

 

 地元の映画館でひっそりと上映され始めたときには「ふ~ん」としか思わなかった本作だが、この作品を見たという知人の感想があまりにも暑苦しかったため、それなら観てみようかと映画館に趣いた。

 

 なんというかこう、これはすげぇ……とため息の出るような作品だった。

 

 第二次世界大戦当時の日本の片隅で逞しく生きる若夫婦の生活を描くという、非常に珍しい着眼点を持った本作。

 

 物語前半のほのぼのとした情景が、戦争の最中でも穏やかな日常があったのだということを知らしめる。

 

 一方で、物語後半になって主人公・すずに大きな悲劇が訪れ、戦争の現実を叩きつけられる。

 

 片腕と義姉の娘を失った直後の、デッサンが狂いまくった風景画が今でも頭から離れない。

 

 しかし、それで悲しんだまま物語を締めなかったのが救いである。

 

 「この世界の片隅に、うちを見つけてくれてありがとう」

 

 こちらこそありがとうと言いたい気分になった。

 

 戦争で傷ついた家族が、戦災孤児を引き取って日常へ戻っていくシーンで、本作は幕引きとなる。

 

 「君の名は」の名声の影に隠れて脚光が浴びにくい作品ではあったものの、自分と同じく口コミによって知名度を伸ばしていき、今では全国で上映しているというのだから凄まじいものである。それもこれも、作品自体が持っていた魅力が評価されたと言うことなのだろうけれど。

逆転裁判6 その4

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第4話「逆転寄席」

 

成歩堂王泥喜が不在の「成歩堂なんでも事務所」に弁護の依頼が舞い込んだ。被告人は夕神検事が馴染みにしている蕎麦屋の4代目。弁護士としてはまだまだ半人前の希月だったが、夕神からの依頼を引き受けることに。そんな彼女と相対するのは、上司と先輩たちを散々苦しめた異邦の検事・ナユタだった……などの展開。

 

 

…………前回プレイしてから5ヶ月以上もたってしまっていることに深く反省している。その間、殆ど3DSを開かなかったのが原因なのはわかっているが、もっとサクサク進めるつもりだったのに。

 

 

第4話は裁判パートのみの話で、クライン王国にいる成歩堂とはまったく関わりのない小休止的な事件といった印象を受けた。

 

タイトルに「寄席」とあることからも想像がつくが、今回の被害者は落語家の大物である。

 

落語の知識がなくても適時解説が入るためまったく問題なかったが、それなりに楽しめた。

 

証人の一人が多重人格障害という、心理学を得意分野とする希月にはうってつけの設定だったのはやりすぎな感もあったが、その分だけ前作から新登場した「カウンセリング」モードの出番ができたためにやりがいはあった。

 

なにぶん探偵パートがないうえに容疑者が少なすぎるから、裁判開始当初から犯人の目星がついてしまったことは残念ではあるが。

 

それにしても、日本酒を「水カステラ」などと言い換える習慣があるとは知らなかった。古い言葉には風流なものが多いが、これはまた格別である。

 

 

さて、ネット上の情報をちらほら見ていると、どうも本作は次章で最後となるらしい。

 

DLCのエピソードを一つ追加しているとはいえ、このままだとあっけなく終わってしまう気がしてならない。

 

大逆転裁判の二の舞にならなければいいのだが……

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第25話(終)

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また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

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***注意おわり***

 

一瞬の隙をつかれエンブリヲに攫われてしまったアンジュ。目を覚ますと、そこはエンブリヲの本体が隠れていた「次元の狭間」であった。一方タスクたちは、神龍アウラが二つの地球の融合を阻止している間に、ヴィルキスの力によって「次元の狭間」へとアンジュを助けに行こうとしていたのだが……などの展開。

 

 

エンブリヲとの戦いに敗れ腹部を貫かれたジルは、サリアたちに看取られてこの世を去った。

 

本作のレギュラーキャラの中で最も死にそうにないと思っていた人物だけに驚きはあるけれど、話の展開的には死ぬしかなかったような気もする。

 

ジルがタスクの父親に片思いしていたというのはオマケすぎる情報だったが、その感情をエンブリヲによって利用されて彼女がすべてを失い、復讐の鬼と化したのだとしたら、最後の最後に重大な情報を公開したということなのか。

 

結局、ジルはアレクトラだったころの思いを引きずったまま死んでしまったわけだが、本当にこれでよかったのか。ただ、彼女が復讐に走らなければアンジュたちがエンブリヲと戦うまでにも至っていなかったわけで、彼女の存在は何だかんだ言っても大きかったとも言えるかも。

 

 

エンブリヲは元々、素粒子科学の研究者だったことが明かされた。彼は1000年ほど前、実験の失敗によって研究施設ごと次元の狭間へと飛ばされてしまい、時間の流れが止まった場所から平行世界の地球を観察し続けていたのだという。

 

その間に彼は自らの技術を総動員して人間(ホムンクルス)を作り、「マナの満ちた世界」を創造した。

 

エンブリヲが神を自称するようになった経緯はわかったが、彼の自分勝手すぎる人格がこういった経緯が原因でそうなったのか元からそうなのかはよくわからない。

 

まあ、自分が作った人類の子孫に当たるアンジュにあそこまで執着しているとなると、なにやらなんとも言えぬ不快感というか気持ち悪さがあるのは確かだが。

 

 

アンジュとタスクの協力により、エンブリヲは縦から真っ二つに切断されて死ぬという非常にアレな最期を迎えることになったが、まあそれはそれとして。

 

新世界の神にして人類の敵・エンブリヲを倒したアンジュたちは、ドラゴンたちが暮らす真実の地球へと残されてしまった。まあ、「マナが満ちた世界」に戻っても居場所なんかないだろうから、当然の選択とも言えるが。

 

彼女たちはこれから、ドラゴンたちと共に平和に暮らしていくのだろう。

 

 

 

最終話はとにかく駆け足で終わってしまった印象が強い。

 

話を終わらせる=エンブリヲを倒すために、アンジュしか使えなかったはずのヴィルキスをタスクが利用することによって「次元の狭間」へとワープするという超展開までやってのけてしまった。

 

なんというか、ノリと勢いとエログロの成分によって物語の整合性をほんのりと誤魔化している気がするのだけれど……まあ、おもしろければ何でもいいがね。

 

 

なんにせよ、長い間放置していた作品を消化できたのは嬉しい限りである。しかし、まさかこの作品に3ヶ月も時間をかけることになるとは不甲斐ないばかりである。

 

この調子で別の作品も感想を書けたらいいとは思うが、やはり面倒くささがあってダメそうである。

 

もっとこう、1話につき100文字くらいで感想を抑えられれば気楽に書けるかもしれないが……今後の課題になりそうだ。