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悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

ルパン三世 (実写版)

映画 邦画

一昨日に録画した映画を見たまま記録し忘れていたことを思い出し、不要とは思いつつ書き留めることにした次第です。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

●概要

 絶対に破られることがないという屈指のセキュリティーシステムが敷かれている超巨大要塞型金庫、ナヴァロンの箱舟。手にした者は世界を支配できると伝えられる秘宝クリムゾンハート・オブ・クレオパトラがそこに収蔵されているのを知ったルパン三世小栗旬)は、天才怪盗として強奪不可能をうたったセキュリティーを突破してやろうと決意。銭形警部(浅野忠信)の追跡をかわしながら、仲間である次元大介玉山鉄二)、石川五ェ門綾野剛)と秘宝強奪計画を進めていく。

映画『ルパン三世』 - シネマトゥデイ

映画『ルパン三世』公式サイト

 

 

●感想

ルパン3世は年に1度のスペシャル番組を気分で見たり見なかったりする程度の俄ファンであるため、予備知識はないものと思っていただきたい。

 

なんかこう、なで肩のオッサンと早撃ちのガンマンと斬鉄剣の侍が無理難題をふっかけられても見事に対象物を盗み出す――くらいの浅い認識である。真のファンの皆様方には平身低頭謝りたいほどの浅知恵だとわかっているものの、やはり記録をとりたいと思う。

 

 

実写版のルパンは、物語の開始時には単独の盗人だった。ルパンは世界規模の泥棒ギルドである「ザ・ワークス」なる組織に所属しており、同じ組織に加盟している峰不二子に興味を持っている――そのような人間関係だった。

 

アニメや漫画を実写映画化することに対しては、筆者は何ら感慨を持たない。好きなだけメディアミックスすればよい。必然性があれば話をアレンジしても良い。

ただし、それで原作のおもしろさを再表現できるのなら、という前提はあるが。

 

 

舞台が外国だからなのか、主演級の俳優陣が日本人なのに明らかにアフレコしている風な、つまり実際は英語で喋っているけど翻訳して日本語に差し替えている風な演出が目立った。確かに、極東の島国である日本の母国語をグローバルな人々が自由に話せると考えるよりはそのほうが説得力があるだろう。多少違和感はあっても、これはまあいいだろう。

 

原作における仲間たちが仲間ですらないという状況も、まあいいだろう。共通の敵に向かって団結を深めていき、今後も組んでやっていくという展開はままあることだし、別にそんなアレンジがあっても構いはしない。

 

配役もいい。アニメのイメージに忠実な役者を持ってきている。主演の小栗旬氏ははまり役だったと思う。欲を言うならば不二子役はもっとセクシーな雰囲気を漂わせている女優のほうがよかった気もするが、クールビューティーな黒木メイサ氏を抜擢したことも頷ける。

 

アクションもいい出来だった。カーチェイスに銃撃戦にチャンバラにステゴロと、主要な要素は一通り抑えられていたし、みな良い動きをしていた。

 

ただし、である。まあここまで前置きすれば読者諸氏におかれては予想もついているかもしれないが、筆者は本作については不満の方が多く残ってしまった。

 

 

その原因は、キャストの出演過多である。

原作には存在しないゲストキャラクターをあまりに多く登場させすぎたことにより、主役級の登場人物たちの活躍の場面が短かったり、ざく切りにされている感が強かった。

 

本作はアドベンチャーの要素よりもアクション寄りに脚本が練られていたと思うのだが、その最大の見せ場であるはずのアクションシーンが短すぎる。ミーティングやらハッキングやらのシーンを削ってもいいから、もっと主人公たちに活躍させるべきだったと考える。

 

 

出演者の皆様方が良い仕事をしていた分だけ、物足りなさを感じてしまった。

続編がつくられるならまた見たいと思う気持ちより、脚本の出来が心配になってしまいそうな、なんとも言葉に表しにくい残念さが残ってしまった。