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悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

お義父さんと呼ばせて 第2話

前回のノリをキープできているか不安になりつつ、録画したものを鑑賞いたしました。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第2話は、保と美蘭の結婚に賛成してくれる仲間を増やすために、美蘭の兄・葉理男と、妹・真理乃に働きかける……などの展開となっていた。

 

本来なら美蘭と保を含めた4人で懇談会を開くつもりだったのに、急な仕事によって美蘭が会社へ戻らなければならなくなってしまう。そのせいでほとんど初対面の保と二人の若者が店にとり残されるという、絶対にその場に居合わせたくない悪夢のような取り合わせになってしまった。

 

「イマドキノユトリセダイ」などとわかったような評価を下されていそうな世代の葉理男。仕事はブランド名と給料がすべてで、もっとやりがいのある自分にしかできない仕事がしたいなどと嘯く。

 

「イマドキノサトリセダイ」などと知ったかぶりな判定を下されていそうな世代の真理乃。大学生をする傍らでモデル業もこなし、付き合う相手はメリットがあるかどうかで判断するのが当然だと声高に主張する。

 

営業マンの性なのか、とりあえず相手の話に同調してみる保だが、二人の「進みすぎた」価値観に動揺を隠せないようで、表情が真顔になっていた。まあ、確かに合理主義に走りすぎたきらいのある若者たちだが、この世代のみんながみんなあそこまで極端な発想ではないと思う。こればかりは対人運のなかった保自身の運の悪さを呪うしかない。

 

 

また今回の話は、土下座交渉によって顧客の信頼を得てきた保と、金と権力をフル活用して相手を黙らせる紀一郎の差がより如実に現れる回でもあった。

 

保が参加していた接待先の宴会場に、主賓級として参加する紀一郎。日本式の接待は嫌いだと公言している紀一郎だったが、保が会場にいることに気づいてしまい彼の様子を窺うことに。保の取引先からの信頼は厚く、やましい秘密などないように思われた。しかし保は、取引先の一人から宴会芸を披露するように暗に指示され、固まってしまう。その芸というのが、いわゆる裸踊りだったからである。彼女の父親が見ている前で不様な姿を晒してしまったと、保は帰宅後にうなだれる。

 

……うん、まあその、元気出せよオッサン。明日はきっといいことあるよ。

 

紀一郎の前で半泣きの表情だった保が哀れすぎて同情を禁じえない。正直、あの手の宴会芸で笑える人間の気が知れない。一気飲みやら「オレノサケガノメナイノカ」と同じくらい、日本の商慣習に蔓延る悪習の一つだと思えるのだが、権力者たちはそれが楽しくて仕方がないらしい。やはり、格下の人間の不様な姿を見ることでしか楽しめない下種な人格の持ち主でなければ権力はつかめないものなのだろうか。

 

 

老人ホームから追い出された美蘭の祖父・昭栄のわがままにより、自宅をリフォームすることになった花澤家。昭栄は建設会社のパンフレットに保の社名が関連会社として小さく列記されていることに気づき、保をリフォームの担当者に指名。まったく関係のない業種にもかかわらず呼び立てられた保は、薦められるままにワインを飲んでしまい酩酊。悪酔いしたその口で、花澤家の面々に向かって本音をぶちまけてしまい、果てには「お前ら全員嫌い」と言い放ってしまう。

 

暖かい家族に憧れる保には、花澤家の背後にある嘘っぽさが透けて見えていたらしい。ただ、酒に酔うと人はあそこまでわけのわからない状態になってしまうのだろうか。当方、アルコールは身体が受けつけないため、こういった人の心理は理解しがたいものがある。

 

 

今回は花澤家の家族のほうにスポットを当てた話だったため、保と紀一郎の会話は少なかった。これに関しては次回に期待することにしたい。