悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

スペシャリスト 第4話

特に語ることもないため、記録をしたためたいと思います。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第4話は、姉小路刑事が京都府警にいたころに逮捕した男が刑期を終えて出所するも、本当は冤罪だったのだと告白する。一方で同じころ、男が逮捕された事件の関係者が殺害されて……などの展開だった。

 

今回は、スペシャルドラマ版からのレギュラーである姉小路千波(南果歩)に焦点を合わせた話だった。彼女には、かつて刑事である夫を凶悪犯に殺害されたという過去がある。それも相まってか彼女は正義感が強く、ちょっとやそっとでは折れない頑固な気質の女刑事だといえる。

 

そんな彼女のもとに、自分が初めて単独で逮捕した元強盗犯がやって来て、「あれは自分がやったのではない、はめられたのだ」と告げる。誰よりも刑事であることに誇りを持っていた自分が、よもや冤罪を生み出してしまったのではないか。姉小路刑事の心は揺れ動いた。

 

しかし同じころ、その男が盗みを働いた際に犯行現場で宿直をしていた人物が何者かによって殺害されてしまう。宅間は現場の状況や犯行動機から、元強盗犯が怪しいと当たりをつける。だが、姉小路刑事は元強盗犯の告白に戸惑っており、宅間の推理を受け入れることができずにいた。

 

――ここまでは、実直な姉小路刑事の「迷い」がそのまま現れていて、ややもすれば姉小路刑事が真犯人に陥れられたり、殺害されたりする展開になってしまうのではないかとハラハラした。

 

しかし、そうはならなかった。連続ドラマ版の「スペシャリスト」は二転三転するシナリオを取り入れる方針で固めてきたらしい。冤罪云々は最初から嘘の告白だろうなとは予想していたが、元強盗犯の行動を察知して姉小路刑事が囮役をしていたとは。不覚にも、そこまでは推測できなかった。何度も凶悪犯罪者を逮捕してきた二人だからこそできるコンビネーションである。

 

 

それにしても、近年のミステリー作品では時折「スパイアプリ」なるものが登場する。ただ、これを監視したい人物の携帯端末に入れることは相当にハードルが高いのではないかと思えるのだが、実際はどうなのだろう。筆者はスマホを所持していないためあまり実感が持てないのだが。少なくとも、自分の機械を誰かに手渡して操作してもらおうなどというハイリスクなことはやりたくないため、端末へ直にアプリを入れられることは考えにくい。それとも、イマドキの人々の間では数万円もする機械を貸し借りするのが当然の風潮なのだろうか。豊か過ぎて感覚が麻痺していないか心配になってくる。

 

 

さて、今回の話では「ワレワレ」の存在については特に触れられなかった。また最近、総合事犯対応係(仮称)の室長である滝道が姿を見せないのが気になる。

 

今後の展開がどうなるのか、予想できない。