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悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

臨床犯罪学者 火村英生の推理 第3話

毎度恒例、周回遅れです。おそらく本作については、最終話までこの流れだと思われます。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第3話は、有名な俳優である夫が妻によって殺害されてしまう。後日、妻の元に夫を誘拐したという脅迫電話がかかってくる。慌てて妻が遺体の隠し場所に戻ると、遺体は忽然と姿を消していた……などの展開だった。

 

物語の冒頭で、妻が投げつけた置物が夫の頭部に直撃してしまう映像が流されたため、夫がすでに死んでいることは視聴者に説明済みだった。もっとも、夫の状況をろくに見もしないまま、夫が死んでいると妻が早合点した可能性もあった。妻が夫を死に至らしめたということは、後に遺体が発見されたあとになってわかることである。

 

今回の話は、誰が夫を殺したかではなく、誰が夫の遺体を外部に運び出したのかに焦点が当てられた。しかし、レギュラー陣以外の登場人物が妻、妻の友達、夫のマネージャーしかいなかったため、誰が遺体遺棄犯なのかは早々に推理できた。

 

今回の犯人の動機は、密かに想っていた俳優の妻を自分の掌の上で操ることに快感を覚えたからだという。

 

盗聴や盗撮といった犯罪は、一般人の感覚からするといったいそれの何が楽しくて罪まで犯すのか理解できないものがある。これまで漠然と、行き過ぎた好奇心ゆえの犯罪なのではないかと考えていた。だがしかし、もしかしたら相手の情報を逐一チェックすることにより、相手を支配しているという感覚が楽しいのではないかと、今回の話を見て思った。どのみち理解不能な感性だが、理屈としてはわかる。

 

物語の終盤で、火村准教授は初めてシャングリラ十字軍の指導者・諸星沙奈江(長谷川京子)と面会を果たす。シャングリラ十字軍とは、諸星を頂点とした過激な思想集団の通称である。これまでの話の中でも、チラチラとその名が登場していたが、メインキャストとの絡みはこれが初めてとなる。諸星は現在、何らかの容疑で警察に隔離されているらしい。

先日、シャングリラ十字軍に所属していた女学生が殺害される事件があった。その犯人について心当たりがないかを諸星に問い質すため、火村が選ばれたのである。諸星は一目でイカレた女だとわかる独特の雰囲気の持ち主なのだが、そんな彼女が火村に対して、「自分と同じ臭いがする」と口走った。

 

それは、「人を殺したいと思ったから」犯罪に無尽の興味を示す火村の心の中を見透かしての言葉なのか。

 

彼女が今後の物語でどのように関係してくるか、まだ予想がつかない。