悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

怪盗山猫 第5話

特に語ることもないため、記録をとりたいと思います。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第5話は、とある出版社の社長が殺害された。防犯カメラの映像には、山猫がしているのと同じお面を被った謎の人物が映っていたため、山猫は事件の容疑者にされてしまう。しかも殺された人物というのが、BAR「ストレイキャット」のマスター宝生里佳子(大塚寧々)の元婚約者で……などの展開だった。

 

物語冒頭にメインキャストたちによるおバカな掛け合いが繰り広げられるのは、もはや恒例になってきた。勝村が大事にしていたグラビア写真集の顔の部分に、山猫がシールを貼って台無しにしてしまい、勝村が激怒。山猫すら怯む勢いで罵詈雑言を浴びせかけ、「(勝村が)良いというまで一切喋るな」と山猫に言い放つ。言われっぱなしが悔しかったのか、山猫は勝村の挑発に乗る。その後山猫は、どこからか取り出したフリップで筆談を試みたり、タブレット端末に合成音声ソフトを入れて喋らせたりして応戦する。

 

このドラマは冒頭と結末の温度差がとにかく激しい。後半での山猫の剣幕に耐えるべく、前半では視聴者を和ませようという魂胆なのだろうか。

 

 

さて、今回の話は山猫一派の一人である里佳子にスポットを当てたものとなった。前回が亡き細田にまつわる話だったこともあり、あと何話かは山猫一派の誰かがメインになる話になるのだろうか。

 

警察による麻薬の横流しというと、ときおりミステリで扱われることのある題材だが、何かモデルになっている事件でもあるのだろうか。あるならば詳細を是非知りたいものである。

 

自分が選ばれし存在であると錯覚する愚か者ほど、自分の立場を悪用したがる。国家権力の一翼を担う警察官が罪を犯しているのでは、民間人では太刀打ちできない。すぐに思い出せる一例として、1988年に大阪で起きた「警察官ネコババ事件」がある。

これは、とある妊婦が現金のお落し物を警察に届け出たにもかかわらず、担当した巡査がその金を着服し、その妊婦が盗んだと嘘をついて善意の市民を陥れた冤罪事件である。大阪府堺南警察署の面々は、当初から巡査が犯人であることがわかっていたのに、「警察の面子」を守るために出産間近だった妊婦を組織ぐるみで犯人に仕立て上げたのだ。

ことさら身内の罪には甘々な警察だが、ここまでいくともはやただの犯罪結社である。彼らは甘んじて「合法ヤクザ」の謗りを受け、町を歩くたびに「私は犯罪者です」という襷でもかけるべきだろう。

 

 

今回の話で、霧島刑事の父親がどうして死んだのかが明らかになった。これで彼女と山猫との私怨をはさんだ因縁は消えてしまったわけだが、今後彼女はどういったスタンスで山猫を追っていくのだろうか。

 

また、元ニュースキャスターの藤堂がついに都知事になってしまった。アジアンマフィアの女スパイを秘書として雇い入れたりと、今後更なる暗躍が予想される人物だ。

 

今後の展開に、目が離せない。