悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

スペシャリスト 第6話

特に語ることもないため、記録をしたためたいと思います。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第6話は、背中をメッタ刺しにさされた被害者の手元に、有名ピアニストが作曲した曲の楽譜が置かれるという奇妙な事件が起きた。事件との関係を調べるためピアニストの元へ訪ねた宅間たちは、ピアニストにストーカーがいることを知り……などの展開だった。

 

事件の顛末だけ述べると、先日鑑賞した「ヒガンバナ 第5話」にたて続き、女の嫉妬がもたらした凶悪犯罪であった。ストーカーを殺人に駆り立てる手腕といい、末恐ろしい女であった。捕まったからもう末もクソもないが。

 

音階をABCやイロハで表現するというのはわりと知られていると思うが、まさかその性質を使って暗号文を書こうとするツワモノが歴史上に存在していたとはオドロキである。

 

 弦楽六重奏曲第2番 (ブラームス)

弦楽六重奏曲第2番ト長調弦楽六重奏曲作品36は、ヨハネス・ブラームスが1865年に作曲した弦楽六重奏曲。同編成の弦楽六重奏曲第1番作品18と並んで親しまれている。

(中略)

この曲の作曲の際に必ず持ち上がる問題が、ブラームスのかつての恋人アガーテ・フォン・ジーボルト(Agathe von Siebold, 江戸時代に来日したシーボルトの親類)との関係である。

(中略)

前述のように、弦楽六重奏曲第2番のスケッチは遅くても1855年から始まっている。ブラームスは、この曲のうちにアガーテへの思いを断ち切る決意を秘めた伝えられている。その根拠として挙げられるのが、第1楽章の第2主題終結部に現れるヴァイオリンの音型である。この音型は、イ-ト-イ-ロ-ホという音であるが、ドイツ語音名で読み替えるとA-G-A-H-Eとなる。これは、アガーテの名(Agahte)を音型化したものだ、といわれている。

 

弦楽六重奏曲第2番 (ブラームス) - Wikipedia

 

 

なおwikipediaによると、ブラームスの曲に関しては本当に暗号だったのかを疑問視する意見もあるようである。

 

ただ、ドレミをアルファベットに置き換えてもAからG(ドイツ音階ではH)までしかないため、暗号を埋め込むにしても相当限られた言葉しか入れられないのではないか、とは思うが。その点、今回の曲に込められた「DEAD」という言葉は目からうろこが落ちる気分だった。今後、憎たらしい人に出会ったときは無言で「レミラレ」の音を鳴らし続けるというのは機知に富んだ嫌がらせ方法として採用されるかもしれない。(されるはずがない)

 

どうでもいいのだが、物語の終盤に女性の犯人が18歳の青年を屋上のフェンスの向こう側へどうやって移動させたのかは大いに疑問である。青年は気絶していたうえ、フェンスは高さ1メートル20センチは優にありそうに代物だった。周りには脚立もなければ、フェンスが扉のように開く機構でもなかったし、いったいどうなっているのやら。もしや、世のピアニストが斯様に怪力の持ち主であるとは言わぬであろうな。

 

さて、今回は「ワレワレ」の存在はまったく無縁の話のようだったが、この問題はいつになったら解決するのか。やはり最終話まで引っ張るつもりなのか。

 

今後の展開に期待である。