録画したものを鑑賞いたしました。
***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。
また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。
当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。
***注意おわり***
第6話は、火災現場から意識不明の女性と、男性の遺体が発見された。その男は、かつて来宮刑事の父親を殺害した人物だと判明する。しかも、その男の元をフリージャーナリストの菊池が訪ねていたらしく……などの展開だった。
先に述べておくと、今回の話は前後編である。
物語の途中に多めに回想シーンが入ったりと展開が遅くなったため、そうではないかと予想はしていたが、とにかく来週の展開が気になるところである。
とりあえず今回の話でわかったことだが、来宮刑事の父親は刑事だったらしい。20年前、強盗殺人事件の容疑者として浮上していた男のもとへ娘と共に訪ねていった来宮刑事の父親は、その容疑者に殺害されてしまったのである。
ただ、この事件に関してはいくつもの謎が残っている。父親の死因は検死の結果、毒殺であることが判明している。しかし、遺体にはいくつもの刺し傷があった。来宮刑事の記憶に残っている父親も、何箇所も刺されて血まみれになって倒れていた。これはどういうことなのか、情報が足りなすぎてまったく予想ができない。
そもそも、どうして来宮刑事の父は、容疑者の家に娘同伴で訪ねていったのか。これに関しては、死んだ来宮刑事の父が持っていた養子縁組の書類が関係しているのだろう。
フリージャーナリスト菊池は、来宮刑事の父を殺した男の息子だったのである。どうやら来宮刑事の父は、菊池を養子に迎えようとしていたらしいのだ。
おそらく、菊池はこのことを知っていたからこそ、これまで来宮刑事を執拗に追い掛け回していたのだろう。ただ、それは動機の一部でしかない。自分の「きょうだい」になりそうだった人物を探し出して、「どうしたいのか」という部分は、未だに語られていない。これも次週を待つ必要があるのだろう。
今回の事件は、意識不明の重症で発見された女性が覚醒したあと、心中だったと証言したことで一応の解決はみた。ただ、それが本当かどうかはまだ疑わしいかぎりである。
その女性は大変興味深い発言をしていたので、要旨だけ書き留めておきたい。
「罪を犯したら、その人は一生普通には暮らせないのか」
「誰もが持っているような、ほんのささいな秘密すら許されないのか」
個人的な感想を述べるなら、前者についてはYES、後者についてはNOだ。
罪を犯した人間は、一生その罪と向き合わなければならない。「~したから」罪が消える、償われるなどということは、物理的にありえない。もし仮に罪がなくなるとしたら、その罪の犠牲になった人からの許しを得た場合だけだ。
さて、死んだ人間から許しを得るにはどうすればいいだろうか。考えなくてもわかることだろう。
事件現場にあった包丁には、菊池の血液が付着していた。負傷した菊池は警察の事情聴取のあと、車の運転中に事故を起こしてしまう。彼が死ぬ展開はないだろうが、とにかく次の話が気になるところである。
来週の展開を楽しみに待つとしよう。