悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

怪盗山猫 第7話

特に語ることもないため、記録したいと思います。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第7話は、侠武会の幹部を殺害した容疑で指名手配された勝村は、山猫の手を借りて警察から逃げおおせていた。暴力集団「ウロボロス」の正体を突き止められなければ、勝村の冤罪が晴れることはない。一方で山猫一派はそんな勝村の願いとは無関係に「ウロボロス」の正体を探っていたが、その背後には新都知事である藤堂の姿がちらついて……などの展開だった。

 

 

犬井・霧島の刑事コンビによりBAR「ストレイ・キャット」の所在地が割れていたため、彼らは今後どこで作戦会議を練るのかが気になっていたところ、衝撃の展開が訪れた。なんと、「ストレイ・キャット」2号店なるものに引っ越したのだという。

 

……なんてことが詭弁であることは、視聴者はもとより、ドラマの登場人物である勝村も盛大にツッコミを入れていた。部屋のイスだのライトだのが一部だけ新しくなっているだけで、どっからどう見ても元の店である。山猫自身が製作スタッフの声を代弁して「使い回しとか言うな」と発言していたが、どう考えてもツッコミ待ちのボケだとしか思えない。本当にそれでいいのか、このドラマ。

 

それはともかく、山猫一派のぶれなさ加減が光っていた今回の話。犬井・霧島コンビは最初から勝村が殺人事件に加担しているとは思っていないが、状況証拠から勝村を逮捕しないわけにもいかない。このままでは勝村が殺人犯にされてしまうといった状況にもかかわらず、山猫一派の面々には勝村を救う意志は皆無。いや、毛先ほどはあったかもしれないが、彼らが「ウロボロス」の正体を突き止めようと思ったきっかけが、アジアンマフィアの女スパイが持ってきた、ウロボロスの隠し金庫の情報である。

 

山猫たちの頭の中には

「勝村<<<<<<<<<<<<カネ」

という構図が出来上がっているわけだ。毎度のことながら、勝村がかわいそうすぎる……

 

 

さて、前回の話から何となく匂わせていたが、やはり「ウロボロス」の黒幕は新都知事・藤堂だった。彼は「ウロボロス」を使って「侠武会」とアジアンマフィア「サーペント」の間に抗争を勃発させ、同士討ちさせようとしていたのである。しかし、「侠武会」の組長が無意味な抗争を望まなかったために計画は頓挫。藤堂はプランを練り直し、「ウロボロス」を壊滅させることで自分の手柄にしようと考えたのである。

 

まさしく「マッチポンプ」とでも言うべき悪どさだが、このような人物を都知事にしてしまったのは東京都民である。人を見る目がなかったとして彼に投票したすべての人は猛省していただきたいものだ。

 

今回の話で藤堂は自殺してしまうわけだが、彼は山猫に犯罪を暴かれた際、素晴らしい発言を残してくれた。曰く、こんな趣旨の言葉である。

 

 

「庶民が選ぶのは優秀な政治家じゃない。声のデカイ奴だ」

 

 

……この言葉を日本全国の小・中・高・大すべての学校に流布し、これから選挙に行こうというすべての日本国民に伝えてほしいと思う。

 

おまえらー、騙されてるぞー、目を覚ませー、現実を見ろー!!!!!!

 

某巨大政党に何の疑いもなく惰性で投票しているくせに、「国の政治ガー」「いまどきの若者ガー」などというダメ人間に辟易している。

 

国民一人ひとりがもっとよく「考える」ようになれば、この国はこんなにも悲惨な状況にはならなかったのではないか。国のお偉方の策略によって、この国の人々は小さなころから何事にも無関心になるように教育されているから、仕方ないといえばそれまでなのだが。お願いだからもっとよく「考えて」ほしいものである。

 

 

さて、物語の終盤で、今は亡き細田が残した最後の手がかりとやらによって廃工場にやって来た山猫と真央。山猫はそこの隠し部屋にて仮面の人物「ユウキテンメイ」と遭遇するわけだが……はたして、どのような展開になっていくのか。

 

来週の話が気になるところである。