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悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

乱歩奇譚 Game of Laplace 第3話

ハードディスクに保存してあるアニメを絶賛崩し中です。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第3話は「影男」。

 

変装の達人にして義賊とネット上で囁かれる謎の怪人が、少女の連続誘拐事件に関わっている可能性があるとして、アケチに捜査依頼が舞い込んだ。しかしアケチは事件にまったく興味を示さず、コバヤシ単独でおとり捜査を行い……などの展開だった。

 

この「影男」という人物は、乱歩作品にて登場する変装の達人の基盤となったキャラクターらしい。

原作では成年向け小説の登場人物であり、もっと闇社会にどっぷりとつかった人物だったようだが、本作では紙袋を頭からかぶったひょろひょろのオッサンとして描かれている。

 

さて、今回の話は巷で噂の「影男」からの協力をうけてコバヤシが犯人宅に潜入し、そのまま事件が解決してしまう。特に推理も何も登場しない、サスペンスやホラー的な内容であった。

 

日本でも時折発覚するが、子どもの誘拐・監禁事件というものほどおぞましい犯罪も少ないと常々思っている。直近で思い出せるのは、2014年に岡山県倉敷で発生した小学5年生女子の誘拐未遂事件だろうか。犯人は少女を誘拐して自分好みに育てるために、自宅に防音設備を増築するといった下準備までしていた。

 

この手の犯罪は過疎地や村落で起きているわけではなく、人の多い住宅街で起こるのだ。しかも日本は諸外国と違って、家が隙間なく軒を連ねることが多い。それなのに、犯行は堂々と行われる。人一人の大切な時間を、人生を奪い、狂わせるこの重大な犯罪が、どうして発見が遅れてしまうのか。

 

原因の一つとして考えやすいのは、国民の相互無関心である。相手が何をしていようと何を考えていようと、自分に損がもたらされなければ関係ないし関わりたくもない。このような考えが行き過ぎた結果、身近に明らかな犯罪の兆候があったとしても目を瞑り耳を塞ぐ人があとをたたないのであろう。

中にはかの悪名高い「女子高生コンクリート詰め殺人事件」(1988年発生)のように、犯人の家族が犯行を知りながら黙って放置するというケースまである。今回のアニメにおいてもそれは同じだったが、こんな人間ばかりでは日本は、というより世界は終わってしまう。

 

ただ、日本人が陥っている相互無関心を頭から責める気になれないのも困ったところ。なぜこのような人間が増えていったかと言うと、恐らく相手から拒絶されるのを恐れているからではないかと想像する。もしくは、過去に誰かに手を差し伸べたにもかかわらず、こっぴどい仕打ちをされたため、誰にも干渉しなくなったか、そのどちらかだと思われる。

一度ひどい目にあっている人に、「勇気を出してもう一回頑張ってみなYO!」とはとてもじゃないが言えない。そもそも、そのような人を拒絶するような人が悪いのであって、そのような人たちがいなくなれば世界は平和になるとすら思える。

 

畢竟、無関心な人間を作っているのは自分勝手な人間なのだ。自分勝手な人間はまわりに何の害も与えていないと勘違いしているかもしれないが、それは違う。そのような振る舞いは他人へと伝播するのである。特に自我の薄い、流されるのが大好きな日本人には殊更に。

 

 

今作の事件の犯人は、何らかの事情から家族の愛情に飢え、理想の家族を作るために何人もの少女を誘拐した。そして、自分の言うことを聞かない少女たちは粉々に破砕してからコンクリートに混ぜ、壁に埋めてしまうという残忍な手口で殺害した。

 

おぞましい。その一言に尽きる。

 

今回の事件は、ゲストキャラクターである「影男」が誰よりも目立っていた。今後も登場するのかはわからないが、良いキャラをしていた。少女愛者(=ロリコン、 ≠ペドフィリア)であるという訳のわからない性癖こそあったが。

 

また、犯人宅に乗り込んできたアケチが犯人をボッコボコに伸すシーンもあった。ただの推理オタクではなく、動ける推理オタクだった。しかし、激しく動いたあとには反動でダメージもあるらしく、あまり戦闘向きの体ではない模様。

 

今後の展開が気になるところだが、次の話はいつ見ることになるのやら。

 

 

余談だが、先述した倉敷の誘拐事件で思い出したが、当時マスゴミは犯人の自宅にあった大量のアニメグッズなどを指摘して「オタク=犯罪者」というイメージの刷り込みを行おうとしていた。もしも犯人が風景写真の愛好家だったり、相撲や歌舞伎の熱狂的なファンだったとしても同じように報道していたとは到底思えない。例によって例の如く、いつもの責任転嫁論である。

 

多くは語るまい。

ただ、極々一部の限られた善良なる報道員を除くすべてのマスゴミがこの世の地獄を見ることを望む。

それだけである。