悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

怪盗山猫 第8話

特に語ることもないため、記録したいと思います。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第8話は、第7話の続きから。細田の残した手がかりを元に、廃工場へ訪れた山猫は、仮面の男「ユウキテンメイ」に遭遇する。ユウキは山猫に失望したという趣旨の言葉を投げつけて、忽然と姿を消してしまう。一方、ユウキに呼び出された関本刑事は、山猫を始末するように指示されてしまい……などの展開だった。

 

いよいよ物語は終盤戦へと差し掛かったというのに、冒頭の寸劇は相変わらずである。今回はアメリカ横断ウルトラクイズのマネをした似非クイズ大会が開かれていた。そのうえ、数話ぶりに関本刑事のマンガフリップが再登場である。これを笑わずにいられようか。

 

関本刑事は山猫を始末するよう指示されるも、山猫との争いに敗れて失敗。そもそも本気で殺そうとしていたのか怪しいところだが、二人はユウキテンメイを滅ぼすという共通目的を新たにし、結束を固める。

 

関本刑事の話では、彼は数年前の時点でユウキテンメイの在り処を突き止めていたらしい。山猫とはその頃からの共闘関係らしいが、彼らとユウキの間にどのような因縁があってユウキを付けねらっているのかはいまだ語られていない。これは最終話まで持ち越すのだろうか。

 

ユウキに関する情報を欲した山猫一派は、警察資料館に忍び込んで公安が保持するデータを盗み取る。図面に載っていない隠し部屋などは王道も王道だが、警察が管理する建物のトラップに矢が飛んでくるというのはいかがなものか。ちょっとリアリティがないというか、これを仕掛けた人間も簡単にひっかかって死んでしまいそうな気がするのは気のせいか。

 

それはいいとして、山猫たちはユウキについての情報を得る。

それによると、ユウキの権力の源は、旧日本軍が隠し持っていた数兆円規模の金塊だということがわかった。これさえ奪い取れれば、フィキサーとしてのユウキを無力化することができる。そう考えた山猫一派は、金塊が隠されているユウキの邸宅へと押し入ることを計画。

 

侵入から金庫発見まで、すべてはうまくいっていた。しかし、金庫を発見した途端、真央がハッキングして無効化していたセキュリティがすべて復活し、警察が現場へと急行してきた。犬井刑事に疑われた関本刑事はアシストすらできず、山猫は現場を脱出しようとする。

 

しかし、彼の背後で予想だにもしない人物が銃を構えていた。

 

細田を始末した、ユウキテンメイからの刺客、殺し屋「カメレオン」。

 

その正体は、勝村だったのである。

 

……とはいうものの、レギュラーメンバーが少ない中で他にカメレオンの候補がいなかったため、そこまで以外な展開でもなかったが。途中でいくつも伏線があったし。

 

それよりも、暗殺対象のすぐ側でヘラヘラと弱者のフリをしていた勝村の精神構造のほうが恐ろしい。山猫にいいようにあしらわれていた勝村はすべてフェイクだったというのか。早く次の話が見たいものである。