悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

C3 -シーキューブ- 第1話

ハードディスクに保存しっぱなしだったアニメのうち、最古に近いものを選んでみました。レッツ崩し作業開始。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

「C3 -シーキューブ-」は2011年10月から12月にかけて放送されていたテレビアニメ。

原作は水瀬葉月氏による同名ライトノベル。なお、原作は既に完結している模様。

 

C3 -シーキューブ-

 

 

第1章「布団に移るものを知らない」。

 

夜知春亮(やちはるあき)は呪いを受け付けない体質の高校生。ある日、海外を転々とする父親から実家に鋼鉄の箱が送りつけられる。春亮の父親は、世界中から曰くつきの骨董品などを集めては実家に荷物を送っていた。それは夜知家が建つ土地の清浄さを活かして、物にこびり付いた「呪い」を浄化させるためだった。その日父から届いたその箱も、多分にもれず呪われているようだった。

面倒ごとに巻き込まれるのは御免と、春亮は箱を地下の倉庫に押し込んでしまう。しかしその日の夜、何者かが台所にいる音を聞いてしまった春亮。急いで台所に向かうと、そこには全裸の少女が立っていた。その少女こそ、父から送られてきた鋼鉄の箱の正体、「フィア」だった……などの展開。

 

 

物についた「呪い」を扱う話で「呪いを受け付けない」という特殊能力をもつ高校生が主人公と言うあたり、ほとんど無敵なのではないかと思われるのだが、それは今後の話の展開によるのだろうか。

 

春亮の話しぶりからすると、昔から呪われた物の浄化作業を手伝わされている模様。そのせいか、箱が人に化けたことに対してまったく驚きもしなかった。過去にも似たようなことがたくさんあったのだろうか。

 

フィア曰く、人間に呪われすぎた「物」は人間の性質を得るらしい。フィアの出自は第一話の段階ではまだ良くわかっていないが、彼女もまた人間たちの怨嗟の感情によって人に化けてしまった物らしい。日本で言うところの「付喪神」のようなものと解釈すればいいのだろうか。

 

このフィアという箱(少女?)、いままでどんなところで生きてきたのかしらないが、とにかく物を知らない。というか、知識に偏りがある。掃除機や洗濯機は知っているが使い方はわからない。テレビには驚かないが海は見たことがない。

傍若無人で二言目には「呪うぞ」と牙を剥くが、見た目が可愛らしい少女のためまったく迫力がない。まるでもらわれた猫のようだ。

 

春亮の家は広大な面積を誇っており、その離れには「村正このは」という女子高生が下宿している。その豊満なボディを妬まれて初対面のフィアからは激しく詰られていた。

このはが怒ると持っていたものが不自然に壊れてしまうことからも、彼女がただの人間ではないことは予想はつく。アニメのホームページでは、彼女の正体は妖刀村正であると解説されていた。まあ、わかりやすいくらい伏線を張っていたから、特にネタバレというわけでもないのだろう。なんにせよ、穏やかそうに見えてキレると怖いタイプなのは間違いないと思われる。

 

第一話は夜知家にやって来たフィアが文化の違いに戸惑うという、イントロダクション的な話で終わってしまった。主人公の春亮といい商店街の人間といい、簡単には動じない器の大きな人間ばかりがいる町である。

 

エンディングロールのあと、禁煙マークを堂々と無視してタクシーでタバコをすう派手目な女性が写された。次回以降、春亮たちと敵対する勢力の人間なのだろうか。

 

はてさて、次の話はいつ見ることになるのやら。