悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

C3 -シーキューブ- 第2話

現在、保存しっぱなしだったアニメの崩し作業期間です。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第2章「どこに、なにを、なにか」。

 

春亮の父・崩夏(ほなつ)の手配により、「フィア・キューブリック」として春亮・このはと同じ高校に通うことになったフィア。クラスメイトたちから熱烈すぎる歓迎を受けて当惑する。放課後、春亮たちは海を見たことがないフィアのために海辺の公園を訪れる。そこにはドレスを身に纏い、鋼鉄の籠手を装着した女性が待ち受けていた……などの展開。

 

一気にいろいろな情報が追加されて、頭を整理するのが大変である。

 

まずは、新たな登場人物についての記録をしたい。

 

春亮の通う学校の理事長「世界橋ガブリエル」。春亮の父とは旧知の仲らしく、フィアの入学に際して配慮してくれたとのこと。ただし、なぜか常にガスマスクを被っており、その素顔は不明。理事長と言うにはあまりに言動がいい加減すぎて、どこからどう見てもただの変人ですどうもありがとうございました。

 

次に、春亮のクラスメイト。

オープニングにも姿を現した学級委員長の少女「上野錐霞(うえのきりか)」。ポニーテールが特徴の厳格な少女である。なぜか家事全般が得意な春亮と毎日お弁当の上手さを競っているらしい。それ以外にも、いろいろと不審なところが目立つ。Bパート開始時に彼女の入浴シーンがあったのだが、風呂に入っているにもかかわらずボンテージ的なものを身につけていた。そのうえ、パソコンで誰かの調査報告書を見ている。もしや彼女は、春亮たちと敵対する勢力の人間なのだろうか。

 

そして最後に、慇懃無礼なドレスの女。

アニメのホームページによると、彼女の名前は「ピーヴィ・バロヲイ」というらしい。「蒐集戦線騎士領」という組織の一員で、春亮の父とは、呪いを受けた道具の扱いかたについて対立関係にあるという。春亮の父が「呪われた物」を清浄にしようとするのに対し、蒐集戦線騎士領は「呪われた物」の破壊を第一とするらしい。そのため、彼女はフィアを破壊するために日本に来た。

両腕を鋼鉄の籠手で覆い、尋常ならざる執念をもってフィアを追いつめようとする彼女。彼女の口から、ついにフィアの過去の一端が語られることになる。

 

フィアの正体は、「箱型の恐禍(フィア・イン・キューブ)」と呼ばれる汎用拷問処刑器具。百数十年前の魔女狩りの時代に開発された、人間を虐殺するための道具なのだという。アニメのホームページの解説によれば、フィアは32の拷問具の形態に姿を変えられるらしい。汎用というからには、彼女の元の形態である箱の中にそれだけの道具がしまわれていたということなのか。まるで十徳ナイフのような器具である。まあ、数え切れない人間を虐殺したという道具をそんなほのぼのしたものと同じには扱えないだろうが。

 

フィアがいつから自我を持つようになったのかはまだ語られていないが、彼女は非常に長い間、古城の隠し倉庫にしまい込まれていたらしい。それを「蒐集戦線騎士領」が見つける前に春亮の父親が発見し、秘密裏に保護したのだろう。そうなると春亮の父親はそういった呪われた道具、人に化けられる道具を見つける何かしらの能力的なものを持っていることになりそうなものだが、それは話の本筋には関わらないのだろうか。

 

ピーヴィに過去を暴露され、凶暴化してしまったフィア。次回の話では暴走する彼女が参戦する展開になるのか。

 

今回、物語の半分近くがバトルシーンだったわけだが、主人公の春亮が意外と動けるということがわかった。それともあれは、妖刀村正へと戻ったこのはのアシストによるものなのか。今後の展開に注視するポイントのひとつだろう。

 

はてさて、次の話はいつ見ることになるのやら。