悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

C3 -シーキューブ- 第5話

現在、保存しっぱなしだったアニメの崩し作業期間です。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第五章「たとえ呪われても」

 

夜知家を襲撃したピーヴィーに、錐霞が人質に取られてしまった春亮たち。錐霞を救うべくフィアは敵の前に姿を現すも、ピーヴィーの斧は錐霞を無慈悲に切り捨てる……などの展開だった。

 

今回の話は前半がバトルシーン、後半がネタ晴らしという構成になっていた。

 

バトルの途中で錐霞が斬られてしまったときには、まさかのレギュラー退場かと一瞬だけひやひやしたが、ここで前々回の話の伏線が回収された。

入浴時に錐霞がボンテージ的な衣装を身に着けていたが、これがフィアやこのはと同じ呪われた道具「禍具(ワース)」だったのである。その名も「ギメストランテの愛」。その能力は、着用した人間が外傷では死ななくなるというもの。腕を切られようともくっ付けられるという、バトル展開における反則的な能力とも思えるのだが、その反動でデメリットも大きい。なんと、この衣装を一度来たら最後、脱いだら死んでしまうのだという。まあ、劇中において彼女が「ギメストランテの愛」を脱ぐ展開があるはずもないので、やはりほぼほぼ無敵なキャラになってしまう。ただ、わざわざ「外傷では」死なないと断りを入れるあたり、寿命や毒物などでは死んでしまうということなのかもしれない。そこまで完璧な道具ではないのかも。

 

ピーヴィーについては、狂乱した状態でさらっと自身とワースとの因縁を語ってくれた。どうも「細くてうねうねした」ワースを使用した父により、母もろとも不幸のどん底に突き落とされたらしい。この父というのも、どうもワースを手に取ったことで狂ったような言い回しだった。

 

いつだったかフィアが発言していたが、フィアには「使用者を狂わせる」という呪いがかかっているとのこと。どうもワースという道具はメリットよりもデメリットが大きすぎて、使用しようとする気がまったく起きない。そんな呪われた道具を破壊しようとする「蒐集戦線騎士領」の行動理念も、いまの段階ではそこまで突拍子もないことには思えない。

 

しかし、ピーヴィーがフィアの破壊に固執することにたいして、春亮は敢然と反論する。彼曰く、フィアたちは人間が勝手に呪ったことで人格を持ってしまった存在なのだから、その責任は人間が取るべきなのだという。まあ、たしかに正論だろう。もしも呪われた道具を破壊する以外に正常化する方法があるのなら、無駄に争うよりもよほどそのほうが平和的である。やはり、いかにも主人公らしい思考である。

 

 

話の後半では、錐霞が自らの正体を少しだけ明かしてくれた。彼女は「ワース」の特性を研究する組織の一員で、春亮やこのはを監視する役割を担っていたのだという。「蒐集戦線騎士領」とはことなり、春亮とは直接的に敵対する組織ではないとのこと。ただ、呪われた道具を研究してどうしたいのかについては触れてくれなかった。そのあたりは誤魔化されてしまった感がある。やはり、まだ彼女には語ってもらわねばならない秘密があるらしい。

 

 

あと、エンディングロール後について一言。何も知らない人間がこのシーンだけを見たら(聞いたら?)、絶対に誤解するので止めてくださいおねがいします。スタッフもわざとやっているのだろうが、あえて卑猥な方向でネタをつくらなくても充分におもしろいので。

 

はてさて、次の話はいつ見ることになるのやら。