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悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

C3 -シーキューブ- 第11話

現在、保存しっぱなしだったアニメの崩し作業期間です。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第十一章「狂信者は何処かにいる」

 

連続猟奇殺人事件の犯人が黒絵なのではないかと疑うフィア。黒絵の呪いは本当は解けていないのではないかと激昂し、黒絵を罵倒する。そのとき夜知家にアリスが襲撃し、春亮と錐霞、さらに黒絵の三人を拉致する。春亮たちは監禁場所にてアリスから事件を起こした真意を聞かされるのだが……などの展開だった。

 

 

アリスが所属する「ビブオーリオファミリーズ」なる集団の驚愕の行動理念が明かされた今回の話。彼女が言うには、その集団は呪われた道具(ワース)の存在を全肯定し、家族として共にありたいのだという。人を殺したくなる呪いがあるなら喜んで人を殺すし、所有者を呪い殺す呪いがあるなら喜んで死ぬのだという。そうやって呪いという存在を肯定し、フィアや黒絵たちのような人間ならざるものを受け入れたいらしい。

 

町で立て続けに起こっていた猟奇殺人事件はアリスが行ったものだが、これは殺人事件と呼ぶには毛色が違うものだった。なぜなら、被害者と思われていた女性が全員「ビブオーリオファミリーズ」の構成員だったからである。彼女たちは全員、アリスが所有するワースの糧となるために喜んで死んでいったのである。

 

彼女が持つ大槌のような道具「カニバルクッカー」には、人を殺して食べたくなるという呪いがかけられているのだという。それはつまり、アリスは被害者たちを……考えただけで怖気が走るのでやめよう。

 

それにしても、一見まともに見える人間が平然と異常な発言をしていることほど怖いことはないと思わされる話だった。

本作のメインヒロインであるフィアは自身に課せられた呪いを解きたくても、凶悪な殺人道具だった過去を拭い去れずに暴走しがちなことはある。それでも彼女は春亮らの支えによって平穏の中で生きていく努力をしている。呪いを払い去ることを目指して。

しかしアリスはフィアや春亮とはまったく逆の行動をしようとしている。その理念は愛する存在を奪われたくないが故に呪いを解くことを拒絶した白穂とも異なる。アリスは呪いそのものを肯定しているからだ。いったいどんな人生を送ってきたら呪い万歳みたいな発言を嬉々としてできるようになるのか。空恐ろしい。

 

 

監禁された錐霞を助けに来た日村とのやり取りもまた不気味だった。錐霞たちが所属する組織はワースの研究機関ということなので、呪いの存在を積極的に肯定しているというのとはまた違うのかもしれないが、研究以外には何も興味がないというのはこれはこれで狂信の一種にも思える。こんな組織に飼い殺されるには錐霞はまともな倫理観を持ちすぎていたのだろう。結局は日村を突き放し、囚われたままの春亮を助けに戻った。

 

ところで黒絵からも指摘されていたが、春亮の危機感の薄さというか達観の仕方が高校生のそれじゃなさすぎてビックリした。自分にはどうしようもないことだから助けが来るまでおとなしく待つしかないというのは簡単でも、実際にその通りにできる人間がどれほどいるのか。いつ殺されてもおかしくない状況でまったく平然としていられるとは、鋼の心臓の持ち主なのかもしれない。

 

さて、次回は地上波放送分の最終回である。地上波未放送の話に関しては某レンタルショップで作品を借りたうえで視聴するしかないのが悲しいところである。

 

はてさて、次の話はいつ見ることのなるのやら。