読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

ソタイ2 組織犯罪対策課

ドラマ 邦画

先日再放送されていたドラマスペシャルの続編にあたる作品を録画いたしました。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

●概要

組織犯罪対策課の二本松進(遠藤憲一)は、危険ドラッグ製造工場に突入。しかし組織上層部の勝野は逃走。その後、勝野の逃走車両のトランクから元暴走族・吉岡の遺体が見つかる。二本松は車内で拾ったレシートから、勝野と吉岡がある中華料理店に出入りしていたことを突き止める。二本松は密売を、捜査一課の原恵(かたせ梨乃)は殺人事件を追う中、勝野が遺体で見つかる。遠藤憲一VSかたせ梨乃!駆け引きに勝つのはどっちだ!?

 

 

 

 

●感想

2016年4月13日にテレビ東京で放送されたスペシャルドラマ。

先日、2014年に放送された第一弾を再放送で見たばかりだったため、期待に胸を膨らませて視聴した。

 

主演は前作に引き続き遠藤憲一氏。相も変わらず渋みに磨きのかかった俳優さんである。

 

今作のストーリーは、前作とはつながりがない新しい事件である。

 

危険ドラッグを製造していた工場を突き止めた「ソタイ」の二本松たちは、ガサ入れのために工場前で待機していた。人数不足などを理由に突入を拒んでいた二本松だったが、警察上層部の鶴の一声によって決行することになってしまう。

 

二本松が危惧したとおり、工場に突入したあと、犯人の一人が逃走してしまった。

 

男の行方を追った二本松と比屋根は、駐車された逃走車両を発見する。しかし車のトランクには、二人がマークしていた男とは違う青年の死体が詰められており……などが主な展開だった。

 

今回もまた死体の第一発見者になってしまった二本松は、またしても捜査一課との合同捜査に駆り出されてしまう。今回も前回と同じで、犯人逮捕だけを最優先する捜査一課の方針と食い違う二本松たちは、あえて情報を隠して独自に捜査をしていく。

 

しかし、捜査一課の管理官を務める原警視(かたせ梨乃)がとんだ食わせ物であり、二本松たちが情報を小出しにしていることをしって捜査一課側もソタイに対して情報の秘匿を行うのである。だから、同じ警察組織にいてどうして協力し合えないのかと言いたくなるが、部署が違えば目的も違うから仕方がないということなのか。だったら、目的が違うことも含めて協力し合えと言いたいところだが……

 

危険ドラッグを作っていた人間の裏に、またしても中国人による非合法組織の影があった。「ソタイ」が半グレや外国人犯罪を取り締まる部署だからかもしれないが、本作の脚本家はよほど中国人の犯罪グループに興味があるらしい。このドラマだけを見ていると在日中国人が犯罪者の集まりのように見えてしまう危険性もあるが、そこは二本松の情報提供者である麗麗淡が比較的まともなことで中和されていると言えなくもない。

 

殺人事件の犯人は組織関係者ではなく、個人的な恨みによる復讐だったという展開には驚かされた。もっとも、疑わしいキャストがほかにいなかったことから予想できないこともなかったが。それにしても、半グレに限らず「ワル」というものは恐ろしい。自分では決して手を汚さずに抗争を裏から操っていた青年が、殺される瞬間まで誰にも裁かれずにいられるとは、本当に恐ろしくてたまらない。日本の何処かでこんなことが行われているかもしれないと考えるのも辛い。こんな極悪人を排除してくれるなら犯人なんて捕まえなくてもいいのではないか、なんていったら色んな人々に怒られそうなので止めておこう(言ったあとだけど)。

 

そして今回もまた、やはり後味の悪い終わり方をしてしまった。危険ドラッグの販売元を潰せたのはいいものの、組織を裏で操っていた超大物の中国人の女帝にまで捜査の手を伸ばすことができなかった。被疑者と女帝が警察署内ですれ違った一瞬、女帝が一言「おまえには家族がいると言うことを忘れるな」と中国語で呟いたのである。その言葉を聴いた犯人は警察署から飛び降り自殺し、事件の真相は闇に葬られてしまった。

 

なんというか、目の前の悪は倒せてもその裏に蔓延る巨悪まではどうしようもないというメッセージをこのドラマは送りたいのだろうか。胸糞展開が続くと心が折れそうになるので止めて欲しいのだが。

 

ただ、終わり方はどうあれおもしろい話であったのは事実。次回作があれば是非とも視聴したいところ。