悪意ある善人による回顧録

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逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ 第3話

 

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第3話「逆転姉妹 2nd Trial」

 

綾里千尋殺人事件の裁判がついに始まった。相対するは検事局きっての天才検事・御剣怜侍成歩堂は千尋の妹・真宵の無実を晴らすことができるのか……などの展開。

 

話の前半部分で御剣の顔面が若干作画崩壊していた点を除けば、概ね良好な回だった。

(おちゃらけたSEを入れるタイミングが少しアレな気もするが、それはそれで逆転裁判のウリのひとつなので大目に見るとする)

 

さて、今回の裁判では事件の決定的な目撃者として松竹梅世なる女性が登場する。

逆転裁判シリーズの登場人物の名前は、このように何かしらのネタが仕込まれているという特徴がある。彼女に関しては言わずもがな、「ショウチクバイ」である。

 

ただ、アニメを見ていて改めて思ったのだが、彼女が綾里法律事務所を盗聴していた件は重要視するのに、成歩堂が彼女の泊まっていたホテルに侵入して証拠品を奪取した件はお咎めがないのは法律のバランスとしていかがなものなのだろう。違法蒐集証拠として無効になったりしないのだろうか。それとも、成歩堂が弁護士だからそのあたりの責任は軽減されているのか。

 

というのも、逆転裁判の世界における裁判は「序審裁判」なる制度が導入されているせいで、とにかく弁護側が不利になっているからである。事件発生からすぐに裁判を開き、たった3日以内で被告の有罪・無罪を判定するというのだから、捜査権限も組織力もない弁護側が被告の無実を立証するのは困難を極めるはず。ろくな証拠なんて集めようがない。

 

しかしそこは成歩堂の主人公補正が入っているというべきか、奇跡的な強運があるというべきなのか、彼はこのあともことあるごとに事件解決への糸口となる証拠品を見つけることになる。これをご都合主義と言ってしまえばそこまでかもしれないが、それでも物語がおもしろければ何一つ問題はないとも思える。

 

はてさて、アニメの前半で裁判パートが終わり、後半では事件の黒幕が姿を現した。

 

その人物の策略によって千尋殺害の真犯人として逮捕されてしまった成歩堂。真宵の弁護をするはずが、今度は一転自分の無実を証明しなければならなくなった。果たして彼の運命はいかに。