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悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

99.9―刑事専門弁護士― 第3話

ドラマ 邦画

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第3話は、とある会社で経理を担当していた女性が金庫内の金を盗んだ疑いをかけられて逮捕された。本人は貯金してためたと容疑を全面否認しているが、彼女の給料だけでは彼女が隠し持っていた金額には到底及ばないことがわかっている。女性の母親からの依頼で弁護を引き受けることになった深山たちだったが、そこに立花が異を唱える。今回は女性が被疑者ということもあり、立花が責任者として事件にあたりたいらしく……などの展開だった。

 

 

どうでもいいことだが、個人的には上昇志向の強すぎる人間は好みではない。この手の人間は往々にして自身の熱意やら能力と同等のものを周りの人間に求めがちで、その反面周りの人間のことがまったく見えていないことが多すぎるからである。はっきり言って、近くにいると疲れるので関わりたくない人種である。

 

立花(榮倉奈々)はまさにこのタイプの人間である。外様の深山にいいように指示されるのに嫌気がさしたのか、今回は自分が先陣をきって弁護にあたりたいのだという。とはいえ、それまで企業法務を担当していた彼女がたった数回の刑事弁護に携わった程度で責任者クラスの働きができるのかはおおいに疑問である。プライドが先行してろくな結果にならないのでは……そう思っていた時代が私にもありました。

 

結果として被疑者は無罪判決を勝ち取れたわけだから、立花にも功績はあったと言える。ただ、事件の推理は相変わらず深山が勝手にしてしまったし、真相を明らかにするための重要な証拠は上司である佐田のコネの力で入手してしまった。立花が個人でやったことと言えば、虚偽の自白をしてでも保釈申請を通そうとしていた被疑者の女性を説得することくらいである。まあそれでも役にはたってくれたが。立花がメインの会のわりにはそこまでの活躍がなかったのが残念ではある。

 

とはいえ、被疑者の女性の行動には個人的に疑問を禁じえない。

 

1000万円もの大金を盗んだ罪を擦り付けられようとしているのに、自分が金を稼いだ方法を喋らないとは、風俗で働いていたことはそこまでして隠したいほど重大な事実だったのだろうか。まあ恋人や婚約者に内緒で働いていたというのならわからないでもないがそんなでもないし、冤罪被害に陥るくらいならゲロってしまったほうがよかったと思えるのだが……

 

まあ、あとは今回もまた検察がやらかしてくれてイライラがとまらない。状況証拠だけで被疑者を逮捕し、見立て捜査で犯人だと決めてかかる怠慢。警察も検察も、事件に対して人数が足りなすぎるのはわかるが、あまりにも対応がお粗末である。これで「有罪率99.9%を誇る優秀なエリート集団です(キリッ)」といった態度をとられても薄ら寒い気持ちになるだけである。

 

今回、深山は少々影が薄めのエピソードだったものの、エンディングロールのあとに数秒だけ彼の回想シーンが流された。暗い目をした彼の過去にいったい何があったのか、今後の展開に注目である。