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悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

グッドパートナー 無敵の弁護士 第6話

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第6話は、5店舗のチェーン展開をしている蕎麦屋の亭主が、経営に行き詰ったと相談にやって来た。詳しく話を聞いてみると店には銀行から3億円もの借金があるとわかってしまい……などの展開。

 

チェーン展開しているとはいえ、元は一個人が開いた蕎麦屋である。そんな店がどうして3億円もの借入金を作ってしまったのか。貧乏人たる筆者には想像も至らないところだった。

 

今回の話は、咲坂の元妻・夏目の部下である赤星に焦点を当てた回となっていた。金融方面に明るい赤星によって上記の疑問はわかりやすく説明された。

 

いわく、店を経営する人間の中には、最初の店舗の赤字分を補填するために新たに店を構えることで何とかしようとする者がいるらしい。最初に借金をしてでも稼ぎを得られる場所を増やせば、最終的には黒字に転じるだろうという楽観的な予測があるのだろう。ただし、見通しが甘いまま店舗を増やし続けたところで採算などあうはずもなく、結局は銀行から借り入れた金がそのまま借金として残り、経営はやがて自転車操業と化し、雪だるま式に負債ばかりが増えていくという。

 

赤星の父親もかつてそうやって自分の会社を危険に晒し、心労がたたって亡くなってしまったのだという。いつもちゃらちゃらしている赤星からは想像もつかなかったが、彼もなかなかにハードな人生を送ってきたらしい。

 

赤星は蕎麦屋の店主から相談を受けた当初から盛んに「経営再建など無理だ、倒産して精算をすべきだ」と主張していたが、こういう事情があったからなのだ。それまでのビジネスライクな態度とは打って変わって血肉の通った言い振りとなったためか、蕎麦屋の店主はリストラや事業縮小などを含めた事業再建案に賛同することになった。

 

今回の話もおもしろいことはおもしろかったのだが、咲坂にいいところが気がするのが残念ではある。前回のセクハラの話でもそうだったが、咲坂は依頼人の要求を叶えようと模索するけれど、結局は現実的な、悪く言えば非情な方法でトラブルを解決させてしまった。決め台詞である「弁護士としてではなく、一人の人間として話させてください」という言葉も前回・今回ともにかき消されてまともに使えていないこともあるし。

 

まあ、それも次回以降で勢いを取りもどすのかもしれないけれど。