***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。
また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。
当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。
***注意おわり***
第10話「逆転、そしてサヨナラ 3rd Trial」
ひょうたん湖殺人事件の公判2日目、事件を目撃したという新たな証人が証言台に立つ。ボート屋の主人の証言が決定打となり、御剣はついに有罪判決を受けてしまう。しかしそのとき、判決を不服に思った傍聴人の一人から待ったの声があげられる。その人物とは、成歩堂と御剣の旧友であるあの矢張だったのだが……などの展開。
裁判パートが始まる前に、前回の話における探偵パートの続きが冒頭で示された。
前回の物語で、ひょうたん湖で事件が起こったと通報した人物がボート屋の主人であることが明かされた。裁判が始まる前に、その人物から話を聞くと言う趣旨である。
ただこのボート屋の主人というのがかなりクセのある人物で、ボケているのかなんなのかスムーズに話が通じない。原作ではそこで成歩堂たちは苦労するのだが、アニメ版でもそのあたりは忠実に再現されていたように思う。まあ、尺の問題で若干ボート屋の主人が原作よりもまともそうに見えたことも確かだが。
探偵パートを前半に少し入れたせいか、今回の裁判パートも少々駆け足気味だった。
原作では御剣の有罪判決後に矢張の助け舟があったあと、「銃声が聞こえうる場所はどこだったか」という推理を経て真犯人へとたどり着くのだが、そのくだりがそっくり削られていた。そのせいか、成歩堂がごくわずかの限られた情報から鋭い推理をするという展開となってしまった。それはそれで構わないのだが、刑事事件を担当してまだ4回目の素人弁護士にしてはかなりの名推理になっている気がしないでもない。
この話の流れだと、次回は真犯人の犯行動機に焦点が合わせられそうである。第一クールが全13話ということは残り3話で物語を纏めきらないといけないので大変だろうが、そのあたりは脚本家さんたちの腕の見せ所なのだろう。
閑話休題、来る6月9日についに待望の「逆転裁判6」がニンテンドー3DS用ソフトとして発売される。当然のように予約したので、今後はゲームの感想記事もあわせて書いていきたいと思う。
(最近読んだ小説やら映画の類の感想も溜まっているため、纏め次第アップしていけたらと思うが……)