悪意ある善人による回顧録

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逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ 第12話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第12話「逆転、そしてサヨナラ Last Trial」

 

ひょうたん湖殺人事件において御剣の無罪判決を勝ち取った成歩堂。しかし判決のあと、当の御剣は驚くべき告白をしてしまう。この事件が起こるきっかけとなった15年前の事件、御剣の父親が殺害された事件の犯人が、当時子どもだった自分だと言い出したのである。混乱に包まれる裁判所だったが、急遽御剣の言葉を審議することになり……などの展開。

 

 

逆転裁判1の最終章が、ついにアニメにて終幕を迎えた。

 

だがしかし、個人的には今回の話は何とも言えない気持ちにさせられた。

 

筆者は逆転裁判シリーズを全編通しでプレイしているため、事件の概要をすべて知っている。だからこそ、話の流れはスルっと理解できる。

 

しかし今回のエピソードは、とにかく尺を削りたいのか、とんとん拍子で説明が運びすぎて議論の時間が少ないように感じた。

 

しかも、裁判日数を削るための工夫だったのか、成歩堂が「DL6号事件」における最後の証拠品である「弾丸」を入手する経緯がアニメオリジナルに差し替えられていた。

 

本編では、証拠品保管室にて成歩堂が証拠品を入手したところ狩魔検事の妨害を受け、ほとんどの証拠物件を奪われてしまうというやり取りがある。それがアニメ版ではあろうことか、証拠の弾丸が狩魔検事の部屋に保管されていたり、裁判中で監視の目があるはずの御剣が裁判所と検事当局を自由に行き来したりと、だいぶ雑な話運びにされてしまっていた。

 

もう少し何とかやりようがなかったものだろうか。これだと初見の人々が「なんじゃこりゃ」と思ってしまうのではないかと不安に感じてしまった。

 

 

さて、これで逆転裁判1の話にあたるところはすべてアニメ化してしまったわけだが、この第1クールは全13話を予定されている。

 

それで次回の予告を見たところ、なんと成歩堂や御剣、矢張たちの小学生時代を描くらしい。これは原作ではほとんど語られていない部分である。つまり、アニメオリジナル脚本と言うことになる。

 

期待半分恐ろしさ半分といったところだが、ひとまず来週までは大人しく待つことにしたいと思う。逆転裁判6も先に進めたいことだし。