悪意ある善人による回顧録

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逆転裁判6 その3

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第3話「逆転の儀式」

 

日本にて王泥悦たちがみぬきの濡れ衣を晴らしたころ、成歩堂はクライン王国にてようやく真宵との再会を果たした。成歩堂がクラインを訪れたのは、修行を終えた真宵を日本へつれて帰るため。しかし真宵は帰国前に、修行で世話になった僧侶の頼みを聞き入れて欠員が出てしまった儀式の代役を務めることに。切り立った山の上にある斎場にて儀式は行われたが、そこで奇妙な殺人事件が起きてしまう。そしてその容疑者は、あろうことか真宵だった……などの展開。

 

 

クライン王国に舞台が移り、事件は再びオカルティックなものへと変わった。

 

今回の事件では裁判が2日に渡って開かれる。1回目が斎場にて僧侶が死んでいた事件について、そして2回目が僧侶の裁判が終わったあとに発見された修験者の殺人事件についてである。

 

裁判のあとに新たな事件が発覚することによって裁判が継続すると言う展開は、どことなく逆転裁判1の4章、3の2章などを彷彿とさせる。ただし、今回真宵にかけられた容疑はこれら2件についての殺人、つまり連続殺人容疑である。

 

ここまで長く続いてきた逆転裁判シリーズでも、意外なことに連続殺人が扱われたことはなかった気がするが、蓋をあければまあ納得という展開ではあった。

 

それにしても、長らく本編に登場しなかった真宵の登場ということで頗るテンションがあがったことは記しておきたい。

 

ただ、確か本作で真宵は28歳になったはずなのに、ほとんど逆転裁判1~3のときと言動が変わっていなかった。なんというかこう、大人な子どもというか、28歳児というか、DAIGOというか……。変わっていないことに安心するような、変わらなさすぎてビックリすると言うか。

 

真宵は綾里家の家元になるための最後の修行として、綾里の霊媒術の起源であるクライン王国にやってきたのだという。真宵の話によれば、歴代の家本たちも皆身分を隠してクライン王国での修行を経ているとのこと。

 

クライン王国では、「霊媒」ができることが女王となるための資格らしい。現在王女であるレイファは「宣託の儀」によって死者の見た最期の光景を呼び戻すことはできるものの、まだ「霊媒」ができるまでには至っていない。つまり、実力だけで言えば真宵はレイファよりもかなり上位にいることになる。

(ただ、真宵が霊媒を行うと霊の意識が身体に入り込むというより、身体自体も霊の生前の姿に変わってしまうため、もはや「変身」の域に達しているとも言えるけれど)

 

とはいえ、「霊媒」が国の象徴になっているクライン王国にて、外部からやって来た人間が「霊媒ができる」などというとあまりよろしくないらしい。そのため、真宵たち綾里家の家本たちは身分を隠してきたのだと言う。

 

ただ、今回の事件ではそうも言っていられなくなり、ついに逆転裁判シリーズにおける禁じ手とも言える手法が裁判に登場した。

 

つまるところ、被害者を霊媒して犯人を教えてもらうという手法である。

 

縺れに縺れた裁判によって、一度は有罪判決を受けてしまった真宵。クライン王国随一の悪法である弁護罪によって成歩堂にも罪が課せられ、事件の全貌を明らかにできなければほぼ確実に死刑が待っている。そんな極限の状態で、真宵がついに究極の手法に手を出したのである。

 

ただし、この手法が有効なのは被害者が犯人の姿を目視している場合、さらに言えば被害者が本当に被害者の場合である。

 

過去にDL6号事件で真宵の母に霊媒された御剣の父親は、息子が自分を死なせたと誤解し、そのことを隠すためにその場に居合わせた別人を犯人だとする偽証を行っている。死者の証言が聞けたところで、それが100%正しい保障はどこにもないわけだ。

 

今回の事件もまさにそのパターンであり、被害者の証言が当てにならない展開だった。

 

なにせ、被害者こそが真宵を嵌めた真犯人だったわけだから。

 

まったく驚くべき展開だった。クライン王国における裁判制度を逆手にとって、「宣託の儀」を偽証の道具にしてしまうとは恐れ入る。

 

被害者の動機にも一応酌むべきところはあったものの、だからといって真宵を貶めていい理由にはならない。

 

事件のあと、被害者の妻は革命家のグループたちとともに裁判所から逃亡。今後の物語にも深く関わってくるのだろう。

 

さて、次回はいつプレイできることやら。近ごろスケジュールがおしすぎていてネットを見る暇も取れないのが悲しい。

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