悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

ダンガンロンパ3-The End of 希望ヶ峰学園-絶望編 2話

 

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第2話「したごころを君に」

 

雪染ちさが希望ヶ 峰学園の教師に赴任してから2週間が経過した。雪染は第77期生の生徒たちと屈託なくやり取りするものの、個性が強すぎる彼らを纏めきれないでいた。そんな中、七海は一人クラスへの不満を漏らすのだが……などの展開。

 

今回の話も、完全にコメディタッチのノリで絶望とは程遠い話だった。

 

花村が魔人探偵脳噛ネウロの至郎田正影が作ったドーピング・コンソメ・スープのような料理を持ってきたり、終里がHUNTER×HUNTERのゴンのような覚醒状態になったり、スマブラやら桃鉄やらマリオカートのようなゲームが飛び出してきたりとか。

 

あと、下ネタ全開でキャラクターを絡ませるのはやめてください。見ていて楽しいけど、気恥ずかしくて居たたまれなくて辛いです。(でもご馳走様でした)

 

それを除いて注目するべき点があるとすれば、2点だろうか。

 

1点目は「予備学科」について。

雪染が希望ヶ 峰学園の教師になったのは、元同期の宗方の指示があったからなのだが、その宗方は近年創設された希望ヶ 峰学園の「予備学科」について疑念を持っているらしいことがわかった。

 

原作をプレイしている人間なら、この「予備学科」を利用して集めた金がどのような用途で使われたのかを知っているわけだが、雪染たちはまだその事実を知らないでいる。

 

日向が元学園長の天願氏と会話するシーンも差し挟まれたが、このときの彼はまだ希望ヶ 峰学園からもちかけられた「計画」に乗るかどうかを悩んでいるようだった。

 

もしも「計画」に乗らなければ、日向は莫大な学費を払いきれずに退学するしかない。退学と言っても元いた高校に復学するという形にはなるものの、学園に強い憧れを持っていた日向にはそのような扱いは受け入れられないのかもしれない。

ただ意外なことに、学園側の人間である天願氏は「計画」に反対の立場をとっていた。「普通であることを恐れるな」という彼の言葉を真摯に受け止めることができれば、日向の、ひいては世界の命運は違っていたのかもしれない。

 

 

そして2点目は、九頭龍の妹が初登場した件である。

原作「2」では、過去の殺人事件の被害者として登場し、名前すら出てこなかった端役がここにきて大躍進である。おそらく、第77期生が絶望に陥っていくきっかけを作ったひとりなのだろう。さすがに極道の娘だけあって、性格が極悪であることが窺える。

 

九頭竜の妹、ナツミが日向と同じクラス、つまり予備学科に転入したということには、おおかたドス黒い理由があるのだろう。日本最大の広域暴力団である九頭龍から「計画」に必要な資金の援助を得られたからとか、どうせそんなところの。

 

ついでに、ナツミを殺害することになる小泉の友達・サトウも予備学科生だということが判明した。サトウについてはビジュアルも何もまだわかってはいないが、今後のストーリーに関わってくることになるのだろう。

 

果てさて、来週はどのような展開になっていくのか。

終盤に画面に表示された「beginning of the twilight」の文字から察すると、ナツミがいかにして殺されたのかを描くつもりなのだろうか。ふむ、今後も目が離せない。