悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

ダンガンロンパ3-The End of 希望ヶ峰学園-未来編 6話

プライベートの多忙を言い訳にしたくはありませんが、またしてもアニメを見る時間が取れなかったため、本日も2週分一気に視聴いたします。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第6話「No Man is an island」

(意訳で「人は一人では生きられない」)

 

三度目のタイムリミットを経て、目を覚ました霧切たちが目にしたのは、二つの遺体だった。一度の襲撃において犯人が標的とするのは一人だったはず。霧切は事件の解明を目指し施設内を巡っていく。一方、苗木は正体を偽る絶望の残党が身近にいることに気付かずにいた。やがて彼らは外部との連絡手段を得るのだが……などの展開。

 

前回の話で亡くなったのは、襲撃者に殺されたと思しき忌村と、宗方に斬られた天願会長の二人……のはずだった。

 

そうなると、5話のオープニングで表示された「生き残り人数13人」から2人が減って、今回のオープニングでは「11人」と表示されているはずである。

 

しかし、第6話のオープニングで表示された「生き残り人数」は「10人」になっていた。

 

これは何かがおかしいと話を見進めると、なんと元超高校級の鍛冶師で暗器使いの十六夜が何者かに殺されていたのである。

 

前回、「秘密の出入り口」なる怪しげな扉を見つけたあと、姿を見せなくなった十六夜。いったい彼の身に何があったというのか。

 

なるほど、オープニングの「生き残り人数」の表示は、前回の話から今回の話が始まるまでのあいだに死んだ人数をカウントしているのか。

 

――そう納得しかけたが、これもまたおかしいことに気がついた。

 

苗木くんたちがモナカの操る偽・月光ヶ原の助力によって外部との通信を行ったときのことである。

 

満を持して登場した十神白夜と部下との密談によると、なんと先刻、本物の月光ヶ原の遺体が発見されたのだと言うのである。

 

首を180度後ろにひねられるという無惨な死に様だった月光ヶ原。その殺され方以上に重要と思われるのは、彼女が死んだタイミングである。

 

偽・月光ヶ原が機関の施設へと赴いたとき、当然本物の月光ヶ原は殺されていたはずである。

 

しかし、第1話の生き残り人数はコロシアイが発生する前だったために、当然のように「16人」と表示されていた。

 

上記で仮定したように「前回の話から今回の話が始まるまでのあいだに死んだ人数をカウントしている」のであれば、今回の生き残り人数は「9人」でもおかしくはなかった。

 

それとも、登場人物の死が視聴者によって認知されたときにはじめて「生き残り人数」が減る仕様になっているのだろうか。

 

もしそうだとすれば、次回のオープニングでは「生き残り人数」が「9人」に成っているはず。

 

これは見ものである。もしも生き残り人数が「10人」のままだったなら、この数字にはやはり特別な意味を持たされている可能性が高い。

 

たとえば、モナカの扮する偽・月光ヶ原は最初から「16人」の中にカウントされておらず、別の人間が機関の施設に潜り込んでいる……とか。

 

じゃあそいつは誰なんだよというと、そこまでは情報が少なくて推測できない。(あて推量でいいなら、襲撃者に襲われた誰かが本当は死んでいなくて、別人の遺体になっているという「すり替えトリック」だが……これはダンガンロンパ「1」ですでに使われているしなあ)

 

 

それにしても、ここにきて腐川冬子と苗木こまるという「絶対絶望少女」のコンビが登場するとは、ダンガンロンパの製作スタッフは本気でこれまでのストーリーをすべて清算する気でいるらしい。

 

宗方の独断によって、ジャバウォック島で保護されている第77期生の面々は襲撃されそうになっているし、正気を取りもどしたと思った日向は相変わらず「カムクライズル」状態だしと、気になることが満載である。