悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

ダンガンロンパ3-The End of 希望ヶ峰学園-未来編 7話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第7話「Ultra Despair Girls」

PSvitaソフト「絶対絶望少女」の海外版タイトルより)

 

苗木たちが機関でコロシアイをさせられていたころ、苗木の妹・こまるは塔和シティにてモノクマとの戦いを続けていた。友達である腐川冬子と共に、二人はモノクマの製作者である塔和モナカを捕らえようとしていた。苗木たちにコロシアイを強要している黒幕がモナカならば、彼女を捕らえればすべてが終わる。そう確信していた二人だったのだが……

 

 

タイトルにもある通り、今回の話は「ダンガンロンパ3」の名を借りた「絶対絶望少女」の最終章とでも言うべき回となっていた。

 

「絶対絶望少女」にて塔和シティの大人たちを惨殺しまくった狂気の小学生・モナカ。こまると腐川のコンビの活躍によって一時はモナカを退けたものの、事件のあとモナカは狛枝に保護されて姿を消してしまっていた。

 

しかし、モナカは「絶対絶望少女」の事件のあとも塔和シティに潜伏をし続け、何らかの企みを続けていたらしい。

 

その企みこそ、江ノ島盾子を死に追いやった苗木くんたちを絶望の淵に叩き落すこと……ではなかった。

 

モナカを追いつめたこまるたちは、モナカから信じがたい証言を得たのだ。

 

なんと、モナカは今回のコロシアイには一切関与していないのだという。

 

モナカがやったことは、苗木くんがどんな人間なのかを見たいがために月光ヶ原を殺して成り代わったことと、朝日奈さんに血糊をつけたことだけだったらしい。

 

なんとも迷惑極まりないクソガキである。苗木くんの側にいて彼がコロシアイで苦しむところを近場で見たかった、ただそれだけの理由で月光ヶ原を殺したのだ。

 

ただ、モナカはコロシアイには関与していないと言っておきながら、このコロシアイで犯人がやろうとしていることは知っているとも発言した。

 

曰く、「苗木と共にコロシアイ学園生活を生き残った誰かが、苗木のせいで死ぬことになる」のだと。

 

とすると、今回のコロシアイは苗木に焦点を当てた復讐ということなのか。それにしては無関係な人間が死にすぎている気もするが。

 

モナカは好き放題に喋り倒したあと、「希望も絶望もどうでもいい、もう考えることをやめる」と言って宇宙へと去って行った。どこまでも身勝手なクソガキである。

 

個人的には、絶対絶望少女にて大人たちを殺しまくった「希望の戦士」を名乗る小学生グループが何のお咎めもないまま生き続けていることには強い違和感を覚えている。首謀者であるモナカにも、何の罰も与えないまま舞台から退場させてしまって良いものなのか。そこらへん、製作陣の考え方とは合いそうもなくて残念である。

 

今回の話は、尺全体の4分の3近くが「絶対絶望少女」の物語で、苗木くんたちが主体となる「ダンガンロンパ3」の話は殆ど進展がなかった。

 

ただし、前回の考察で気になったことには少しだけ進展があったので一応メモを取っておく。

 

オープニングで表示される「生き残り人数」が、今回もまた「10人」になっていたのである。

 

これにより、第1話で表示された「生き残り人数16人」の中に月光ヶ原が含まれていないことが確定したと言ってよいだろう。「生き残り人数」が減少するタイミングが、回と回の間に死んだことでもなく、視聴者に認識されたときでもないなら、そう考えるしかない。

 

いま現在、施設の中で生き残っていると思われるのは、

苗木くん、霧切さん、朝日奈さん、宗方、黄桜、逆蔵、安藤、御手洗

以上の8人。

 

施設の外に放り出されている葉隠を含めても9人である。

 

葉隠をカウントに入れるなら1人、カウントに入れないなら2人、正体不明の人間が施設の中に紛れ込んでいる可能性がある。

 

ううむ、なかなか興味深い現状である。