***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。
また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。
当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。
***注意おわり***
第9話「You are my reason to Die」
(直訳で「あなたは私が死ぬ理由」)
施設のビルが崩落したことにより、コロシアイの参加者たちの生存は絶望的かに思われた。しかし、彼らはまだ生きていた。彼らがビルの上層階だと思わされていた施設は、同じビルの地下に位置していたからである。真犯人のトリックにいち早く気付いていた霧切はついに苗木たちとの合流を果たすも、そこで4回目のタイムリミットが訪れてしまい……などの展開。
…………いろいろ言いたいことはあるが、まずは一言。
な ん だ こ れ は !?
霧切さんが死んだ?
そんな展開を望んでいるダンガンロンパファンなんて誰一人としておらぬよ?
ってなわけで、いかにもNG行動によって毒殺されたように見える霧切さんが、何らかのトリック的なものによって生きている可能性を堅く信じたい。信じなければやっていられない。
だいたい、霧切さんのNG行動の内容があまりにも酷すぎる。
「苗木誠が生存したまま4回目のタイムリミットを迎える」って、これじゃあ霧切さんに死ねって言ってるようなものである。
(まあ、先刻クソ女に殺された十六夜のNG行動「食べ物を口にする」も負けず劣らず凶悪な内容ではあったが)
ただまあ、あの霧切さんがNG行動の内容を知ってからあんなことになるまでの間、何にも対策を講じていないとは思えない。第一、彼女が襲撃者に殺された被害者たちの遺体を調べた結果を苗木くんたちに伝えないまま退場するとは考えにくい。
いったいどんなミラクルな展開が待っているのかは知らないが、ひとまず霧切さんが死んだという展開にはならないと思いたい。朝日奈さんが死んだ(と思わされた)とき以上に悪質なやり口なため、そう思いたくないだけでもあるけれど。
別口から今回の話を思い返すと、とりあえず今回退場させられたのは偽・月光ヶ原と逆蔵、安藤の3名。
偽・月光ヶ原は狂乱している宗方の手によって縦方向に一刀両断されてしまった。
肩を槍で貫かれるという重傷を負っていた逆蔵は、合流した宗方に胸を刺されて殺されてしまった。
そしてあのいけ好かないクソ女こと安藤は、4人目の襲撃被害者として惨殺された。
偽・月光ヶ原の機体を作ったのは宇宙空間へと逃亡を図ったクソガキ・モナカだったわけだが、その機械の胸部には謎のタブレット端末が埋め込まれていた。
そのタブレット端末には、参加者たちのNG行動が一覧形式で掲載されていた。
これにより、グレート・ゴズ氏のNG行動が「3カウントとられる」、雪染が「宗方京助が死ぬ」だったことが判明。
これでNG行動がわかっていないのは宗方と御手洗の2名だけになった。恐らく、そのNG行動は事件の真相と直結している内容なのではないかと推察するのだが、果たしてどうなのか。
モナカが作った偽・月光ヶ原にNG行動一覧が搭載されていたのだから、彼女は今回のコロシアイには関与していないとは言いつつも、参加者のNG行動は知っていたということになる。モナカの発言がどこまで信じられるのか微妙なところだが、ゲームの設計までは彼女がやったと考えればつじつまは合うか。
逆蔵が殺されたのは非常にビックリした。宗方は去り際に逆蔵に対して、「理由はわかっているだろう」と言い捨てていたが、これはいったいどういう意味だったのか。
瀕死の天願会長に言われた内容は、やはり逆蔵が裏切っているという旨だったのだろうか。
まあ、もしも逆蔵が襲撃者だったのならこれまでの犯人像には最もあてはまる。雪染、グレート・ゴズ氏、忌村の遺体はいずれも宙吊りなどの方法で浮かされており、犯人がそれなりに腕力のある人物であると推察されたからである。
ただ、もし逆蔵が襲撃者だったなら彼が死んだ時点で犯行は終わりになっているはず。
それにもかかわらず、安藤までもがメッタ刺しで殺されてしまう。
とどめの一撃は心臓への一突きだったのかもしれないが、身体中に刺し傷があって見るに堪えない遺体だった。彼女がやってきたことからすると当然の報い感もあるけれど、彼女の遺体だけが床に転がされていたことも気になる。
もしや、これまでの襲撃者と今回の殺人とは犯人が違うのでは……?
まあ、どれも推察の域を出ないことではある。
とにかく、はやいところ次回を見たいものである。
霧切さんは死んでいない、絶対にだ!