***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。
また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。
当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。
***注意おわり***
第10話「君は希望という名の絶望に微笑む」
江ノ島に捕らえられた雪染の救出に向かった77期生の面々。そんな中、すでに江ノ島による洗脳を受けていた罪木の裏切りによって皆からはぐれてしまった七海。そこで七海は雪染と再会を果たすのだが、その雪染自身も洗脳されていることに七海は気付かず……などの展開。
いや、もう、絶望しかない。
今回のタイトルは原作「スーパーダンガンロンパ2」の第5章におけるタイトル「君は絶望という名の希望に微笑む」と対になっていた。
対になっていたせいなのか、またしても七海が悲惨なオシオキの餌食に……
実在した七海は、やはり江ノ島盾子の手によって殺されていた。
そして、彼女の死が引き金となって、77期生の生徒たちは洗脳されてしまった。
今回の話の大筋はそれだけで、あとはひたすら七海がトラップだらけの地下ダンジョンのような場所で苛め抜かれるという展開で、正直見るに堪えなかった。
悪趣味もここまでくると大したものである。
ただ、ここまでの展開で77期生が絶望に染まってしまったことはわかってしまったため、これ以上ストーリーを広げようがない気もするけれど。
まあ、改造手術を受けて日向の人格を消去されていたはずのカムクライズルが、七海の死に対して涙を流したのは特筆すべきかもしれないけれど。
とりあえず、これ以上思い出すと夢に出そうなのでもうやめておきたい。
まったく、なんて悪趣味なものを見せてくれやがるんだ。
あと、スルーしようかと思って迷ったが一応メモしておくことがひとつ。
逆蔵が好きな相手というのが雪染ではなく宗方だった件。
……うん、まあ、正直これは予想していた展開だったのでほとんど驚きがない。雪染もことあるごとに逆蔵に「京助は渡さない」的なことを冗談めいて喋っていたこともあるし。
雪染が絶望に染まっていることにも気付かない鈍ちんな宗方とはちがって、まともだった頃の雪染はやはり勘も鋭かったということなのだろう。
逆蔵が江ノ島の脅しに屈して江ノ島がクロだと報告しなかったせいで、事態は更なる混乱に陥ってしまった。
なんだか、世界を滅亡させるトリガーを次から次へと逆蔵さんが引いているというのがなー。
カムクライズル誕生のきっかけも逆蔵、77期生の洗脳を止められなかったきっかけも逆蔵って、まったくいいところがないじゃないですか。
そのうえ未来編でも宗方によって殺されてしまったし、いったい彼はなんだったというのか。
……まあ、もしかしたらまだこちらが予想だにしない展開が待っているのかもしれないけれど。