悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

ダンガンロンパ3-The End of 希望ヶ峰学園-未来編 11話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第11話「All good things」

(英語のことわざ”all good things come to an end”よりの抜粋か。

 意味は「どんなよいことにも終わりがある」)

 

苗木に手渡されたのは、霧切が遺した手帳だった。朝日奈に促され、苗木たちは手帳の中身を確認する。そこに記されていたのは、襲撃者の正体についてだった……などの展開。

 

 

ついに、ついに襲撃者の正体が明かされるときが来た。

 

いったい誰が犯人だったのか、やはりオープニングでの生き残り表示と実際に生きていると思われる人間とのズレから、死んだと思われた誰かが犯人だったのか……

 

……と思っていた時期が私にもありました。

ダンガンロンパスタッフはまたしてもやってくれた。

 

襲撃被害者の死因は全員自殺!!!!

全員、かつて御手洗の技術によって作られた「洗脳ビデオ」によって無理矢理自殺させられていた!!!!

 

……あー、なるほど。そういうこともありえるのか……

被害者たちはみんな完璧に死んでいたわけで、成りすましも身代わりもなかったわけか。これまでの考察が愚考だったことが証明されて恥ずかしいやらなにやら。

 

雪染がシャンデリアに吊るされていたのも、ゴズ氏が配線にぐるぐる巻きになっていたのも、忌村が壁にめり込んでいたのも、全部自分でやっていたことだったとは。なるほど、安藤の遺体だけが床に転がっていたのは、彼女が一番非力だったからか。

 

確かにこの方法なら、施設内部に実行犯がいなくても参加者が全滅するまでゲームは続けられるけど……ミステリーとしてはそれでいいのだろうか。

 

やはり、施設の中にいた何者かが犯人だったという展開の方が燃えると思うのだけれど。

 

とりあえず、この事件を画策したと思われるのがあの天願会長らしいということまではわかったけど、肝心の動機はいっさいわかっていない。そこで次回に続くなんて、いったいどれだけ期待させれば気がすむというのか。

 

 

あと驚いたことというと、逆蔵が生きていた件である。

 

肩を貫かれて腹を刺された挙句、タイムリミットで睡眠薬を注射されるのを避けるために自ら腕を切り落としていたり、何で生きていられるのかわからないほどの重傷を負いながら、CM間際でのまさかの登場。いやもうびっくりしたなんてもんじゃないでしょう。

 

逆蔵が生きていたということは、生存者数の表示が9から6に減ったとき、「-3」の中に逆蔵は含まれていなかったことになる。

 

そうなると、あの週でお亡くなりになったのはやはり偽・月光ヶ原、安藤、霧切さんの3人になってしまうのか……?

 

それだけはやめて欲しい展開である。

 

なんにせよ、これまで好感度がマイナスに等しかった逆蔵が最後の華を咲かせたのはビックリした。これは、公式で腐設定を推奨していると取られても仕方がないのでは……と思ったけど、そこは逆蔵の不器用な優しさによるものだと解釈したほうがキレイではある。

 

たとえ好きな相手に裏切られても、その相手には生きていて欲しい。

 

うーむ、これが男女間の話ならまさしく自分が最高に好きなシチュエーションなのだけれど。

 

物語の終盤で御手洗のスマホに届いた故・天願会長からのメールには何が書いてあったのか。霧切さんは生きているのか。

 

気になりすぎて熱がでそうである。