悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第16話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

アンジュたちが「もうひとつの地球」にやってきてからしばらくした頃。アンジュは自分が取るべき選択を決めかねていた。そんなとき、サラマンディーネからの提案によって旧世界の娯楽によって勝負をし、互いの処遇を決めることになる。拮抗した勝負がひと段落したころ、突如として街中の空間が歪曲し、あたりの建物を呑み込み始めた……などの展開。

 

話の前半部分は、何話ぶりかの日常編とも言うべきものだった。

っていうか、この人たちは何をやっているんだろうか、これ何のアニメだっけ、と思うほど現代スポーツにどっぷり漬かっていた。

 

サラマンディーネの側近である二人組が言うには、サラマンディーネは数百年前に人類の大半が滅んだ頃の文献を独自に読み解き、その当時の文明の再生に力を入れているとのこと。

 

そのため、森林地帯のど真ん中にラウンドワン的な遊戯施設がぽつんと立っていて、ボーリング場だの野球ドームだのがひしめき合っていたのである。

 

前半部分の和やかなやりとりを通して、アンジュとサラマンディーネはそれなりに友好を深めたようである。アンジュが負けたら所有物にするなどと言っていたのは記憶から消えてしまったのだろうか。

 

もうひとつの地球にやってきた面子の一人であるヴィヴィアンは、元はこの世界の住民だったことが前回明かされた。彼女は生みの母であるラミアと一緒の時を過ごしていたのだが、先述した空間歪曲による時空の渦とでも言うべき暴風が二人に襲い掛かった。

 

この暴風を生み出したというのが、もうひとつの地球にいるはずのエンブリヲだというのだから驚きである。

 

タスクが言うには、エンブリヲは時間と空間を操ることができるらしい。彼の良心も、エンブリヲのこの能力によって、岩と同化させられて殺されたのだという。

 

エンブリヲ、やはり底が見えない不気味な存在である。彼は本当に人間なのだろうか……

 

永遠語りによって機体を強化したヴィルキスと、サラマンディーネが搭乗している機体『焔龍號』の攻撃を上手い具合に相殺させることで、爆発的な威力を減衰しながら空間歪曲自体を消滅させるという離れ業をやってのけたアンジュたち。

 

もうひとつの地球にいてもエンブリヲからの攻撃がやまないことを知ったアンジュは、今後どのように振舞うつもりなのか。

 

今後の展開が気になるところではある。