悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第21話

あまりの忙しさに筆を折っていた11月を恥じ入ると共に、いつのまにやらブログ開設1周年を過ぎていたことを忘れていた自分の情けなさを痛感するこのごろです。

 

 

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

エンブリヲの元から逃げ出したアンジュを助けるために、サラマンディーネが援軍を引き連れてやってきた。同じ頃、ヒルダやタスクたちもアンジュの救助へ向かおうとミスルギ皇国への侵攻を始めていた。しかし、アンジュがどれだけ逃げようと、エンブリヲの追跡は止むことがなく……などの展開。

 

 

エンブリヲから拷問というか折檻され続けていたあいだに一度も風呂に入れられなかったのか、サラマンディーネから臭い呼ばわりされてしまったアンジュ。不憫である。(一方、そんなアンジュとくっついてパラメイルに搭乗していたモモカは微塵も表情を変えていないのスゴイ)

 

前回の感想でも述べた気がするが、やはり「マナの満ちた世界」の住民たちはエンブリヲが創った人間たちゆえ、エンブリヲにとって彼らを操ることなど造作もないことらしい。

 

マナを使える人間であれば、誰だろうとその意識を乗っ取れる。しかも、複数人同時でも操ることが可能というチートっぷり。こんなヤツ相手にどう戦えというのか。

 

そしてそれはアンジュの従者であるモモカも例外ではない。アンジュがモモカと逃げ続けるかぎり、エンブリヲの魔の手から逃れる術はどこにもない。

 

それを悟ったのだろうか、モモカはエンブリヲを道連れに特攻を行い、爆炎の中に消えてしまう。

 

だが、エンブリヲは不死身の男である。どういう理屈か知らないが、死んだらその途端に無傷のエンブリヲがまったく別の空間に突如として現れる。モモカと共に爆炎に飲まれたはずのエンブリヲは、やはり無傷の状態で再びアンジュの前に立ちふさがる。

 

ついにはアンジュを逃がすため、タスクまでも犠牲に。

 

なんだなんだ、物語終盤になって主要メンバーを殺しにかかってきてるが、大丈夫なのかこの話?

 

 

 

一方、エンブリヲに唆されたクリスはこれまでの不満が爆発したのか、ヒルダとロザリーを殺そうと躍起になっている。

 

友達付き合いしていると良くありがちな、「誰か一人が我慢を強いられている」ケース。こういった陰湿な現実はあまり見たくないのだが……まあ、それ以外にクリスがアンジュたちと敵対する理由がないからその動機付けにされたのだろうけれど。

 

戦闘の最中に新兵を手にかけてしまったクリスだが、果たして彼女はヒルダたちの元に帰って来れるのか。それとも、エンブリヲについたまま敵として死んで行くのか。

 

今回まったく出番のなかったサリアや、再び子どもたちの死に直面してしまったエルシャなど、敵に寝返った人物たちの未来も含めていろいろと心配である。