悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

大逆転裁判2 その1


***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

●概要

www.capcom.co.jp

 

 

 

●感想

多忙につき半年以上も筆を折っていたことを恥じ入るばかりである。

 

そのうえ、楽しみにしていたはずのゲームの発売すら見逃しているとは、とんだマヌケである。

 

休んでいた間に見聞きした映画やらアニメやらについてはいつか触れておきたいところだが、はたしてそんな時間があるのかどうか。

 

……さて、しょーもない悔悟はこのくらいにして、久方ぶりにゲームの感想を書きしたためたいと思う。

 

前作「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒険-」の発売から約1年、待望の続編が発売されてから一ヶ月以上も経ってしまった。

 

それもこれも忙しかったせいもあるのだが、購入が遅れてしまったことにはもう一つ理由がある。

 

それは、前作をプレイし終えたあとに感じた「未完成さ加減」である。

 

新鮮な舞台設定に目新しいシステム、よく練られたシナリオなどはさすが逆転裁判シリーズであると感心したものの、あの「投げっぱなし」の終わり方だけはどうしても承服できなかった。

 

そんな後味の悪さを残した作品の続編だけあって、「今回は本当に大丈夫なんだろうな……?」という不信感が募ってしまい、購入意欲が普段の3割減だったことは否めない。

 

とはいえ、やはりシリーズ全作をプレイしている身としては続きが気になるのも事実。それで遅ればせながらゲームを手に獲ったわけである。

 

 

 

第一章はお決まりのチュートリアル的な事件だった。

 

しかも、視点となるプレイヤーキャラが主人公の成歩堂 龍ノ介(ナルホドウ リュウノスケ)ではなく、ヒロインの御琴羽 寿沙都(ミコトバ スサト)だったのもオドロキである。

 

たぶん、前作の終盤で「父親が危篤」という理由から日本に帰ってしまった寿沙都がその後どうなったのかを知らしめる意味もあったのだろう。

 

それよりも驚かされたのは、事件の被害者が前作第一章の犯人だったことである。

 

これも前作の「未完成さ加減」に繋がる話なのだが、前作はいたるところで「動機不明」やら「原因不明」やらで投げっぱなしになっている伏線が満載だった。

 

前作の第一章などその最たる例のひとつであり、どうしてあんな事件が起こされたのかがわからないまま1年以上も待たされた。

 

そして今作では、その事件の真実を知っているはずの人物を最初に死なせるという衝撃の展開にしたわけである。

 

これはもう、明らかに伏線を回収する意図が見え隠れしている。

 

まずい、こんなん書いてないでさっさと先を読み進めたい。

 

……ということで、事件の概要をざっくりと走り書きして終えることにする。

 

 

 

被告人は寿沙都の親友で、父親の法医学教室の助手を勤めている少女だった。

 

少女は、殺人事件を冒したにもかかわらず「治外法権」を盾にやりたい放題しているイギリス人女性を殺害した容疑をかけられていた。

 

現場となった小屋には少女と女性の二人きりしかおらず、事件には目撃証人もいた。

 

絶体絶命な状況の中、寿沙都は少女の弁護を買って出るのだが……といった筋である。

 

 

 

逆転裁判」としてにはお決まりな話の流れではあるものの、話自体はそれなりに楽しめた。

 

まあ、現場の小屋の壁が脆い素材であるという話が出た時点で真相はわかってしまっていたのだが、それでも人物同士の絡みが楽しいのでさほど文句はない。

 

それよりも、証言台にたった人物たちが前作にも登場した細長悟刑事と夏目漱石だったのは笑わせてもらった。なーにまた事件に巻き込まれてるんだよ、と。

 

寿沙都の活躍によって事件は無事に解決したものの、事件の犯人は捨て台詞と言わんばかりに気がかりな言葉を吐いていった。

 

どうやら、寿沙都の父親は前作で返らぬ人となってしまった龍ノ介の親友・亜双義 一真(アソウギ カズマ)の事件に一枚噛んでいるらしいのである。

 

うーむ、またしても気になる要素を残されてしまった。

 

早いところ先を読み進めたいものだが、いったい次はいつプレイできることやら。