悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第10話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

妹のシルヴィアを助けるためにアルゼナルから脱出したアンジュを待っていたのは、手酷い裏切りだった。妹からの緊急入電は、アンジュをおびき寄せるために兄・ジュリオが画策した罠だったのである。囚われの身となったアンジュは、聴衆の罵倒を一身に受け、いままさに処刑されようとしていた……などの展開。

 

 

あー、もう、なんだこの救いのない展開は。

 

ミスルギ皇国が崩壊したというのは、兄ジュリオが父親を殺して乗っ取ったからという意味だったとは、なんという外道。

 

どうして生きているだけでここまで迫害されなきゃならんのか、まったく意味がわからないというほどアンジュにつらく当たる兄妹や一般人たち。

 

いやそれにしても、モモカがアンジュのいるアルゼナルへとたどり着けたことも含めてすべてが罠だったとは、なんという陰湿ぶりだろうか。アンジュを慕うモモカの心まで利用する、下衆の極みな策略である。

 

前回の感想でも述べたとおり、やはり「マナの満ちた世界」の住民にとって「ノーマ」とは存在するだけでも嫌悪感が走るモノらしい。

 

たしかに、こんな世界の住人を守るために異世界のドラゴンと死闘を繰り広げなければならないなんて、本当にやっていられない。

(まあ、アルゼナルに収容されるまではアンジュも差別する側にいたからこそ、それがわかったのかもしれないけれど)

 

これはもしや、いつぞやジル総司令官たちが言っていた「リベリタス」というのは、アンジュやヒルダが冗談めかして語っていた「世界への反乱」を意味しているのでは……?

 

 

前回意味深に登場していたタスクは、アンジュを処刑台から逃がすために待機していたらしい。

 

彼は自分のことを「ヴィルキスの騎士」と言い、ヴィルキスの乗り手であるアンジュを守る役目があるのだという。

 

まだまだ謎が多い青年だが、今後ともキーパーソンになるのは間違いないのだろう。

 

キーといえば、アンジュが女王から賜った指輪もそうである。ヴィルキスの機体を変形させるのに一役買ったあのアイテムも、一時はジュリオに奪われていたのにしっかしと戻って来た。「永遠語り」という歌も含めて、いろいろと伏線が張りまくられて気になる。

 

さっさと続きが見たいものである。