悪意ある善人による回顧録

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ダンガンロンパ3-The End of 希望ヶ峰学園-絶望編 11話(終)

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 


第11話「さよなら希望ヶ峰学園」

 

ついに超高校級の絶望へと染められてしまった77期生の生徒たち。彼らと同じように操られた予備学科生の暴動はピークを向かえ、世界は崩壊の兆しを見せていた……などの展開。

 

……うむ、絶望的。以上。

 

それ以上に言うことがあまりないのがこまりどころであるのが絶望編である。

 

もうね、雪染が怖すぎるんですよねー。

 

正直、絶望編に関してだけは原作ゲームをプレイした人に対するネタ晴らし的な要素が強いため、このアニメから入った新規組(居るかは知らんけども)には理解しづらいことが多かったことだろう。

 

端から見れば、目が『ぐるぐる』になった頭のおかしな若者たちが訳のわからぬ気持ちの悪い会話をしているようにしか見えないのだから。

 

原作「2」で語られていた予備学科生全員の自殺というのも、御手洗の技術を悪用して作った「洗脳ビデオ」によるものだったとは。あくまでも絶望編は未来編の舞台裏を知らしめるための装置だったということなのだろう。

 

世界中が暴動の波に覆われる最中、原作「1」の登場人物たちである78期生の面々が旧校舎に立てこもるシーンが差し挟まれたのは、個人的には嬉しかったところ。

 

我らが初代主人公の苗木くんは、この頃から江ノ島盾子にロックオンされていながらも、気まぐれで生かされていただけらしい。江ノ島曰く、苗木くんの「幸運」は狛枝の「幸運」と違って波があるせいで予測できないとのこと。このようなイレギュラーな要素と、あとは苗木くんの頼りなさげな佇まいが彼を生かしたのかもしれない。(江ノ島は、「洗脳ビデオ」の技術提供者である御手洗の口を封じることもしなかったし、どうやら彼女は取るに足らないと決め付けた人間には甘くなるらしい)

 

さて、意外なことに絶望編は今回が最終回らしい。

エンディングロールのあと、次週に放送される「希望編」なる話が予告された。

 

まあ、未来編→絶望編の順序で放送していったら、最終話が絶望編になるけどそれでいいのかとは当初から思っていたから、最初から予定されていたのだろうなあということは予想通りだけれど。

 

ここまで風呂敷を広げた話を、あと2話で完結させられるのか。まさか劇場版とかを画策していやしないだろうな。

 

上映するなら見るだろうけど、できればもうこの話は完結していいんじゃないだろうか……