悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第22話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

アンジュの逃亡を許したことへ静かな怒りを燃やすエンブリヲ。自らにとってのみ都合のよい新世界を創るべく、彼はその冷徹な本性を表していく。一方、タスクの命がけの行動によってエンブリヲの追跡から逃れたアンジュは、かつて始めてタスクと出会った無人島へと流れ着いていた。すべてを失い悲嘆に暮れるアンジュは、床に転がった拳銃を手にとり……などの展開。

 

 

かつて10代後半と思しき少女の尻を直に叩き倒すシーンから始まるアニメなどあっただろうか。エンブリヲ、マジぱねーっす。

 

サリアは承認欲求が強すぎてちょろすぎるし、エルシャは子どもたちへの依存心が強すぎてやっぱりちょろい。クリスに至っては言わずもがな。

 

どいつもこいつもエンブリヲに簡単に乗せられすぎて人間としての底が浅すぎる。ただし、ココに来てようやくエルシャは自分がただ利用されていただけだと気付き、ヒルダたちの元へと投降した。

 

残るサリアとクリスはどうする気なのか気になるところ。

 

 

一方、モモカとタスクの死を目の当たりにしたアンジュは、自殺寸前まで追いつめられていた。

 

……のだが、あまりにもあっさりとタスクが生きていたことが明かされて逆にビックリした。拍子抜けしたといってもいい。

 

アンジュが指摘するように、たしかタスクはエンブリオからの銃撃を受けて怪我していたはずなのにその傷もない。あの派手な爆発の中をいったいどうやって脱出したというのか。まったく謎の男である。

 

その勢いのままアンジュとタスクは一夜を共にしてしまうわけだが、これを影からずっと覗いていたと思しきモモカはやはりできる従者である。自分がその立場なら居たたまれないからやめて欲しいところだけれど。

 

 

エンブリヲは世界を作り直すために、「マナの満ちた世界」の住人たちからマナを操る力を取り上げたらしい。まあ、当然の報いといえばそうだけど。これまでノーマをやたらめったら差別しまくって自分たちだけがいい思いをしてきたツケがここにきてまわってきたのだろう。もっとも、それをやったのが自称神であるエンブリヲなのがまたムカツクのだが。

 

 

軍医のマギーがさらっと解説していた重要事項と思われる真実がひとつある。

 

ドラゴンの声はマナに干渉してしまうため、マナの力に依存しきった人間たちではドラゴンと戦えない。ゆえに、マナを操る力を持たないノーマたちが対ドラゴンの尖兵として前線に送り込まれていた、のだという。

 

ドラゴンたちは新世界に移住しなかった旧人類の生き残りの子孫なわけだが、そんな彼らの声がエンブリヲの創った人間たちにとって致命的な弱点というのは、まだまだ深い意味が隠されているのかも。

 

気になるところではある。