悪意ある善人による回顧録

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大逆転裁判2 その2

***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

プレイ時間が確保できず遅々として進まないことにイライラしつつも、ようやく2章をクリアした次第。

 

2章の事件は前作「大逆転裁判」の4章の事件の続きを描いたものだった。

 

1章の事件が「大逆転裁判」最終章の半年後の日本を舞台にしていたのに対し、2章の事件は龍之介と寿沙都が大英帝国へ訪れたころ、つまり半年前に起きた。

 

龍ノ介が大英帝国で出会った日本人留学生、夏目漱石漱石は彼の下宿前で発生したとある女性への傷害事件の被告人として捕らえられていた。しかし龍ノ介の弁護により、漱石は無罪判決を勝ち取る。裁判を終えた漱石は下宿先へと帰っていったのだが、その二日後、彼は再び事件に巻き込まれてしまう。今度は彼と同じ下宿のお隣さんが何者かに毒殺されかかったのである。しかも、警察はまたしても漱石を被疑者と断定していて……という筋。

 

前作でも盛んに漱石が口にしていた、「呪われた下宿」にて再び事件が起きてしまった。

 

漱石が日本へ帰るまでのあいだに別の事件に巻き込まれていたとは、前作でそういった描写があったのかどうかちょっと覚えていないが……なんにせよ不幸な男である。

 

今回の2章は探偵パートも裁判パートも存在し、初っ端からホームズとの「共同推理」が催されるなど、いろいろと盛り上がる展開が多いように感じた。

 

それに前作の不満点のひとつだった「声優の無駄遣い」も、重要なところで音声付のモノローグが入ることにより緩和されている気がする。

 

それもこれも前作の不完全さを反省した上でのことだとしたら、今回の製作陣には多少期待してもいいかもしれない。

 

事件の展開としても大きなどんでん返しのある意外な結末で、かなり愉しむことができた。

 

今回の事件そのものでは死人こそ出なかったが、今回の事件を通じて過去の殺人事件を暴くという展開が秀逸だと感じた。被害者をただの被害者にしないあたり、やはり大逆転裁判はこれまでのシリーズとは少し毛色を変えてきているらしい。

 

それにしても、前作で立ち絵だけがぽっと出で表示されたキャラクターたちの正体も明かされて、ようやくすっきりした気分である。

 

この調子でどんどん伏線を回収してくれるなら、この先も安心してプレイできるのだが、果たしてどうなることやら。

 

……あとはどうでもいいけど、舞台が現在に戻ったならさっさと龍ノ介は寿沙都と合流して欲しいものである。

 

2章の事件は日本から送られてきた寿沙都の手紙をきっかけに、龍ノ介が回想するというスタイルで語られているわけで、現在二人は遠い海を隔てて離れ離れになっている。

 

二人が再び大英帝国で弁護活動をするのはいつになるのか。

 

まさか最終章までお預けなんてコトはないだろうな……?