悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

歌舞伎町探偵セブン (first season) その1

***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

謹啓、読者諸氏の皆々様方、お久しぶりでございます。

 

ここ数年、泥沼のようにはまりきってしまった某スマホゲームにより余暇で筆を執る余裕がなくなってしまい、猛省するばかりです。

(楽しすぎるけれど、親しい人ほどオススメできない。油断すると生活が破綻しかねないし・・・・・・)

 

今回はリハビリをかねて、とある周遊型イベントについての雑感を記したいと思います。

 

 

そこは歌舞伎町の外れにあるビルの二階。「セブン探偵事務所」という薄汚れた看板が道行く人の目を引く。

この街ではどんな依頼が探偵事務所に持ち込まれるのか…あなたは、ちょっとした好奇心でその事務所の扉をたたく。

待ち受けていたのは、顔に包帯を巻いた怪しい男。所長を名乗るその男は君の顔を見てこういった。

「君か?この街で探偵になりたいって変わり者は?いいだろう、この事件を全て解き明かしたら、君をセブン探偵事務所の7人目の探偵として受け入れよう」

差し出された6つの依頼書はどれも警察に相談できないワケありな事件ばかり。

しかし、やっかいなのは事件内容だけではなかった。共に捜査をする探偵達は全員クセ者。元ヤクザ、不敗のギャンブラー、金庫破り、天才科学者とハッカーの兄弟、変装の達人にしてアイドル。

あなたは、事件の依頼を引き受ける。その事件の行き着く先に歌舞伎町の大きな闇が隠されていることも知らずに…

これは、愛と金と欲望と謎の渦巻く歌舞伎町で、あなた自身が探偵セブンの最後の探偵になるまでの物語。

 

mysterycircus.jp

 

  • 概要

「歌舞伎町探偵セブン」は2017年12月9日に歌舞伎町の一角でオープンしたアミューズメント施設「東京ミステリーサーカス」にて好評開催中のイベントである。

 

参加者は番外編も含めた8つのストーリーの中からひとつを選択し、およそ2~3時間かけて濃密な謎解きアドベンチャーを体験することができる。

 

「東京ミステリーサーカス」の運営はかの「リアル脱出ゲーム」で有名な株式会社SCRAPが執り行っている。

 

念のため、「リアル脱出ゲーム」を知らない読者諸氏に向けて、株式会社SCRAPが手掛けるイベントの特徴について簡単な説明をしておく。

 

株式会社SCRAPが定期的に開催する「リアル脱出ゲーム」は、特定の施設ないし場所の中に閉じ込められたという設定でイベントがスタートする。

 

その場所から抜け出すためには、主催者が提示した手がかりを元に問題やパズルを解く必要がある。

 

そうして次から次へと現れる謎をすべて解き明かしたとき、ゲームクリア=脱出が成立する・・・・・・というのが往々にして共通するイベントの特徴である。

 

しかし今回紹介するイベントは「リアル捜査ゲーム」という副題がついており、コレまでのイベントとは一線を画する。

 

というのも、「歌舞伎町探偵セブン」の参加者は探偵事務所の新人探偵になりきって歌舞伎町を歩き回り、自分の足で手がかりを探してくる必要があるのである。

 

場合によっては指定されたキャバクラやホストクラブなどに出向き、そこで待ち受けるキャスト(運営スタッフの扮する物語上の人物)に話しかけ、聞き込みをしなければならないという本格仕様っぷり。

 

これは人付き合いやらコミュニケーションやらが苦手な人には若干厳しいものがあるものの、キャストが徹底して役割を演じて話をしてくるため、早々に慣れることができるはずである。

 

まるでロールプレイングゲームの主人公にでもなった気持ちで参加者も新人探偵になりきれれば、自ずとこのイベントの楽しさを体感できるだろう。

 

なにより、魑魅魍魎が跋扈してもおかしくない【あの】歌舞伎町を歩き回るのである。

 

いくらイベント会社が営業前のクラブなどを借り受けているとはいっても、本物の水商売の店を巡り歩いていくのは何とも言えない独特の高揚感を与えてくれる。

 

ただし、このイベントは先に述べた性質上、一部のストーリーを除いて18歳未満は参加できないことになっている。

 

良くも悪くもオトナな街である歌舞伎町を歩き回るには、ティーンエイジャーには危険すぎるということなのだろう(適当)。

 

 

 

さて、今回はイベントの概要だけで文字数がいっぱいになってしまった。

 

各種事件についての感想(ネタバレなし)については後日書き記すこととする。

 

ただ、このイベントの公式ホームページを見てみると、

ストーリー解説の部分に「第一章(first season)」の文字が見えるのである。

 

すべての事件を体験した参加者なら想像がつくことではあるが、

この物語にはまだ続きがあると思われる。

 

回収されていない伏線がいくつも残ったままなのだ。

 

だからこそ、公式情報にて「第二章(second seadon)」が公開されるまえにコレまでのストーリーをおさらいする意味も込めて、早々に雑感を書き記しておきたい。

 

そして、何かの間違えでそれらの記事を目にしてしまった読者諸氏がこのイベントに参加ないし口コミで広めてくれれば、一ファンたる私にとってこれほどうれしいことはない。