悪意ある善人による回顧録

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歌舞伎町探偵セブン (first season) その6

***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

●事件4「心霊マンション死体消失事件」

 

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事件4を受け持つ先輩探偵は、科学者の「リュウ」。

(CV:高橋 英則

 

彼は事件6を受け持っている天才ハッカー「タイガ」の兄にあたる。

 

顔に大きな傷こそあるが、セブン探偵事務所の中でも常識的で紳士的な好人物である。

 

ちなみに、イベントの参加者たちがスマートフォンを使って何がしかの捜査をするときは、大抵リュウが発明した機械を操作していることになっている。

 

そんな彼には誰にも言えない大きな事情があるらしいのだが、そのことについては事件が解決しても詳細が明かされない。

 

これは、2018年晩夏に公開予定とされる第二期への伏線として期待できる。

 

さて、肝心の事件についてだが、今回の依頼者はとある大学生。

 

姉が怪しげな霊媒師にはまってしまい、修行と称して家を出てから戻ってこないのだという。

 

しかも彼女は失踪前に、「自分の死体を見た」という趣旨の置手紙を残しているらしい。

 

科学の徒であるリュウは「そんなことはありえない」と言い、新人探偵と共に彼女の行方を知っているであろう霊媒師を探し始めるのだが・・・・・・というのが大筋である。

 

この事件4と事件6については、聞き込みをする場所にキャバクラなどの18歳未満立ち入り禁止の店がないことから、18歳未満であってもイベントに参加することが出来る。

 

ついでに言うと、事件3と同様に30分近くテキストやスマートフォンを手に考え込む場面があることから、すべての事件の中でもっとも聞き込みの回数が少ない。

 

そのため、筆者のような腐れボッチにとっても比較的とっつきやすい事件であったということが出来る。

 

ただし、その分だけ謎解きの比重が重くなっており、証言者の発言と証拠品との矛盾を突いて論破しなければならない場面がある。

 

・・・・・・ここだけ聞いているとまるで人気ゲーム「逆転裁判」をプレイしているような錯覚を感じるのだが、それもある意味無理からぬことではある。

 

というのも、この「歌舞伎町探偵セブン」のキャラクターデザインを担当しているのが、何を隠そう逆転裁判シリーズにてデザイン担当だった岩本辰郎氏その人だからである。

 

逆転裁判などのミステリー系ゲームをやったことのある人であれば、途中からは理詰めで話を読み進めることができる。

 

人によっては、いつの間にか終わってしまったという感想を抱くかもしれない。

 

それでも、最後の最後に残ったオチと伏線は必見なので、是非とも挑戦して欲しい事件である。