悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

大逆転裁判 (その12)

5章の探偵パートの途中まで。

 

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

 

質入品を横取りしようとしたベネディクトを警察に引き渡したあと、ホームズはジーナを招いて夕食をとることを提案する。ホームズの家に戻り、準備を進める成歩堂たちは、アイリスと雑談する。その最中、ホームズがアイリスの執筆した最新作を質に入れてしまったという話題が持ち上がる。そこで寿沙都は、作品の名が「バスカビル家の犬」だと口走ってしまう。しかし、その作品はまだどこにも発表されていない。どうして寿沙都がそのことを知っているのかを問い質そうとしたところ、ジーナが訪れた。成歩堂たちの話を聞いていたジーナは、ホームズがアイリスに「最新作を質に入れた」とウソを告げたと解釈したらしい。アイリスの部屋に泊まっていたはずのジーナが深夜にいなくなったことに気づいたホームズは、成歩堂を連れてハッチの質屋に向かう。質屋に入った途端、ホームズが何者かに銃撃されてしまう。襲撃者は質屋から逃亡してしまったが、成歩堂が質入品の倉庫を覗いてみると、そこには血を流して倒れている店主ハッチと、気絶したジーナが横たわっていた……という筋。

 

 

 

探偵パートの中編にあたると思われるが、ここで一気に情報が追加された。

 

まずはアイリスの両親について。

母親は既に死んでいる。父親は仕事のためどこか遠くに行ってしまった。そして、父の名はジョン・H・ワトソンというらしい。

これでアイリスとワトソン博士が親子だと確定したわけだが、アイリスはワトソンがどこに行ったかまでは教えてもらっていないらしい。

 

そもそも、アイリスとホームズは物心つくか否かのころから一緒に生活していたらしい。ホームズがアイリスに本当の事を教えるまで、アイリスはホームズのことを父親だと思っていたようだ。

 

シャーロック・ホームズの原作のとおり、ホームズはワトソンとタッグを組んで事件を解決していたとのこと。しかしある時を境にワトソンがホームズの元を離れたのだという。いったい何があったのか、そのあたりの説明はまだされていない。

 

 

 

次に、ジーナについて。

彼女はストリートチルドレンの一人らしく、両親はいないという。スリに身をやつすのは同じ境遇の幼い子どもらを食べさせるためのようだ。

彼女の姓であるレストレードは、原作では警部として登場するのだが、ここは大きくアレンジしたのだろうか。

 

 

最後に、寿沙都について。

5章の開始時点から、寿沙都の挙動が不審だったのが、アイリスの未発表原稿のタイトルを知っていたことからさらなる疑惑が持ち上がった。

寿沙都が言うには、主席判事のヴォルテックス卿から寿沙都個人に対して出頭命令があったらしい。なぜ成歩堂が一緒ではダメなのか。どうやら寿沙都にはまだ、成歩堂に話していないことがある模様。

1章で御琴羽教授と共に登場した時点から、どことなくよそよそしい印象の寿沙都。純大和なでしこ風のキャラクター設定にもかかわらず、どうも「相方」という気がしないのも、寿沙都に何らかの秘密があるからなのか。

 

 

予想通り、質屋の店主が被害にあう展開となった。

続く探偵パートではようやく事件現場の検証となるだろう。