悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

ヒガンバナ 第9話

録画したものを鑑賞いたしました。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第9話は、資産家の老人宅に強盗が押し入り、老人は死亡、家政婦が軽症を負うという事件が発生した。十数億円にも及ぶ資産を持つ老人には誰も親族がいないと思われたが、彼の娘を名乗る人物が現れた……などの展開だった。

 

 

金持ちといえば愛人、金持ちといえば隠し子というと、いかにも自分が下賎な人間に思えてしまうが、そう思ったって仕方がないのがこの国のこれまでであり、これからである。

 

生前、老人は自称娘を家族ではないと言って拒絶していたらしいが、彼の死後に行われたDNA鑑定では老人と娘との間に血縁関係があるとうことがわかってしまった。このままいけば、老人の財産のほとんどがこの娘に行きわたることになる。

 

ヒガンバナの面々は、娘とその弁護士が遺産目当てに共謀して老人を死に至らしめたと考えたが、決定的な証拠はつかめずにいた。

 

そんなとき、老人宅に6年間ほど働いていたという家政婦(斉藤由貴)が、峰岸刑事の先輩にあたる人物の死にも関わっていたことがわかる。

 

まるで松本清張の話に出張ってきそうな悪女っぷりだが、ヒガンバナは彼女の捜査に着手する前に警察からのストップがかけられてしまう。

 

それもこれも、家政婦が務めている派遣会社のオーナーである警察OBが、かつて来宮刑事と同じ所轄署に勤めていたことが関係しているらしい。

 

宮刑事たちの捜査が難航しているころ、フリージャーナリストの菊池は20年前に来宮刑事の父親が亡くなった事件を改めて洗いなおしていた。その調査のなかで、かの警察OBたちが20年前に不正会計を行っていた疑いがでてきたのである。

 

もしや、来宮刑事の死には先日判明した事実とはまったく異なった真実が眠っているのでは……胸が熱くなる展開である。

 

早いところ次の話が見たいものである。