悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ 第1話

まさかまさかのアニメ化で驚いております。むしろアニメ化するまでが遅すぎた感もありますが……

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

●概要

奇想天外な事件に巻き込まれた依頼人たち。

主人公の新人弁護士、成歩堂龍一(ナルホドウリュウイチ)が彼らの容疑を晴らすために立ち上がる。

被告人は有罪なのか、無罪なのか…。成歩堂は依頼人を信じ、ライバル判事らと法廷で熱いバトルを繰り広げる。
絶体絶命のピンチに追い込まれ、万事休すかという瞬間、「異議あり!」の言葉と共にわずかな証拠から、ムジュンを突き、華麗なる逆転劇を巻き起こす!

成歩堂の師匠で美人弁護士の綾里千尋(アヤサトチヒロ)、助手の綾里真宵(アヤサトマヨイ)、ライバル検事の御剣怜侍(ミツルギレイジ)をはじめ、多数の個性豊かなキャラクターたちによる、コミカルな掛け合いを交えたエピソードにも注目!アニメでは成歩堂と仲間たちの子供の頃からの繋がり、友情も深く描かれる。

力と権力でねじ曲げられた真実を、師匠ゆずりの発想の逆転で、ゆさぶり、異議を唱え、真実を導き出す。

アニメ界に新しい風を吹き込む痛快な謎解き法廷バトルにこうご期待!

 

 

 

 

●感想

2016年4月2日より日本テレビで放送が開始されたアニメ作品。

 

原作は同名タイトルのゲーム「逆転裁判」シリーズ。テレビゲームをやったことがある人間で、ただの一度もこのタイトルを聞いたことがないという人はだんだん少なくなってきているのではないかと思えるほどの地位を獲得したゲームである。

 

第一作が発売されたのが2001年10月12日とのことなので、およそ15年越しのアニメ化となる。

(本作をリスペクトして作られたと言われる推理アドベンチャーダンガンロンパ」がPSPで発売されたのが2010年11月25日、アニメ化が2013年7月4日という異例のスピードなのに対して、本家作品は満を持してのアニメ化といえるだろう)

 

テレビアニメーションで動く成歩堂たちをこの目で見る日が来るとは、なんだか感慨深い気分にさせられる。新人~中堅時代の成歩堂の活躍を描いた逆転裁判1~3までの話が一区切りした段階からアニメ化すればいいのにと思っていたが、一向にその気配がないため諦めていたというのに。それもこれも一応は健康を保って生きてこられたからである。

(まあ、外伝作品である「レイトン教授VS逆転裁判」のアニメパートで動く成歩堂を見たことがないわけではなかったのだが)

 

 

第一話は原作「逆転裁判」の第一章の話を丸ごとアニメ化したような内容になっていた。

 

もっとも、アニメ化するにあたってシチュエーションが異なる部分もあるにはあったが。

(今回の被告人である矢張が千尋と対面するのが控え室ではなく裁判場であるとか、被害者が証拠の置時計を海外に持って行ったという明確な証拠写真が新出したとか)

 

原作の第一章が裁判パートの操作を覚えるチュートリアル的な話のため、原作でも話の尺はそこまで長くなかった。だいたい30分もすれば終えたような気がする。

アニメにしてもそれは変わらなかったようで、第一話はさくっと事件が解決された。

 

まあ、ゲームが発売された当時はまだ携帯電話がそこまで普及していなかったため、証人(犯人)が公衆電話から電話をしたところで誰も不思議には思わなかったのだが、あれから15年も経ってしまうと状況が違う。逆転裁判の世界自体、発売当時よりも未来のことを描いた話であったため、アニメ化するにあたってその点(証人が携帯電話を持っていないことを確認するとか)は何とかして欲しい気もしないでもないが。

 

 

成歩堂が発する「意義あり!」の掛け声が思いのほか原作に近い表現がされていて、かつ浮いていなかったことに感動した。成歩堂の声を当てている梶裕貴氏の演技もはまり役で、今後も是非に頑張ってもらいたい。

 

(それにしても、成歩堂の声を当てる人が作品ごとに変わるのはどうかとも思うが。上記した「レイトン教授VS逆転裁判」では映画にて成歩堂を演じた成宮寛貴氏、まさかの格闘ゲーム参戦「アルティメット マーヴル VS. カプコン3」では鳥海浩輔氏と、見事にバラバラである)

 

第一話では本作のメインヒロインである綾里真宵がまだ登場していない。本作の本番は第二章からのため、はやいところ続きが見たいものである。