悪意ある善人による回顧録

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ダンガンロンパ3-The End of 希望ヶ峰学園-絶望編 8話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第8話「偶然にも最悪な再会」 

 

江ノ島がリークした人体実験の情報により、予備学科生のデモ活動が活発になっているころ。77期生の面々は、時期を同じくして登校しなくなった罪木のことを心配していた。そしてそのころ、長らく休学していた狛枝が復学し、クラスメイトたちに何とはなしに話す。さっき罪木を近くで見た、と……などの展開。

 

 

希望ヶ峰学園の理事会の下衆さ加減がいい感じに伝わってくる酷い回だった。

 

まるで身内の不祥事をひた隠しにする警察を始めとする公務員みたいな醜い言い訳が目立つ酷い回だった。

 

「国家の希望であるこの学園に、体制に反抗しデモを行う生徒など存在しない。ゆえにあれ(=予備学科生たちの行い)はパレードである」

 

こんなことを真顔で言っちゃえるような大人が牛耳る学園じゃ、たとえ江ノ島が外から何かしなくても遅かれ早かれ同じような悲劇は訪れていたに違いない。

 

宗教じみた価値観を妄信する大人たちに巻き添えをくらった学園の生徒たちは本当の意味で被害者なのかもしれない。

 

 

ここで久々に狛枝と77期生との絡みがあった。狛枝が帰って来たときの皆の反応が一様にガッカリしていたのが、彼の残念すぎる人間性の映し鏡のようで大変おもしろかった。いやはや、本当に人望がないらしい。

 

 

あとは、江ノ島に目をつけられた本物の御手洗と、御手洗と詐欺師の関係を知ってしまったせいで彼らに巻き込まれた罪木のことについても触れておきたい。

 

77期生全員が江ノ島に洗脳される前に、真っ先におかしくされてしまったのは罪木だったらしい。おそらく、彼女が「他所」から仕入れた技術と御手洗のアニメの技術を合わせた実験作かなにかで、罪木に洗脳を施したのだろう。いまの罪木は、原作にて事件を起こしたあとの狂乱ぶりに近しいものがある。無駄にエロいというか、気持ちが悪すぎて怖い。

 

一瞬だけ「ダンガンロンパゼロ」の重要人物である松田夜助の姿が映ったのも印象深い。もう本格的に「ダンガンロンパゼロ」の時間軸に近いはずなのだが、果たして今後の展開はどうなることやら。

 

狛枝が江ノ島の企みを知っていそうな口ぶりだったのも非常に気になった。彼は長らく学校にいなかったはずなのに、どうして学内のトラブルを引き起こしている現況が学校に入学したばかりの後輩の一人だとわかったのだろう。それもこれも彼の幸運が招いたことなのだろうか。

 

まあ、狛枝が江ノ島率いる絶望の陣営についたのは、おそらくカムクライズルの存在があったからなのだろうということは何となくわかった。自身がもつ「幸運」という才能さえも持ち合わせ、すべての人を凌駕する絶対的な希望がそこにあるとわかった以上、彼がそちらにつくのは明白だろう。なんせ、狛枝は「希望の味方」なわけだし。

 

そんな狛枝と江ノ島たちのやり取りを見る羽目になった七海に、死亡フラグがバキバキに立っているのが恐ろしくて成らない。

 

恐らく、77期生が絶望に陥った原因は「七海の死」だったのではないかと予想するのだが、もしや早くも次回にお亡くなりになってしまうのではないか、そんな不安さえある。

 

これは、早いところ次回を見たいものである。