悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

ダンガンロンパ3-The End of 希望ヶ峰学園-絶望編 9話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第9話「雪染ちさは笑わない」

 

超高校級の絶望・江ノ島盾子の魔の手から教え子である七海・狛枝たちを救うため、雪染は江ノ島の前に立ちふさがる。結果、七海たちを逃げさせた代わりに雪染は捕らえられてしまう。江ノ島が御手洗を脅して作らせた洗脳ビデオにより、雪染の正気は焼き切られる。そうとは知らない77期生の面々は、命からがらで逃げ帰ってきた七海の求めに応じて愛する担任教師を救助しに向かうのだが……などの展開。

 

 

「絶望編」の名に恥じない絶望に次ぐ絶望的な展開に、最近ちょっと辟易しているところもある。

 

ダンガンロンパ本編の世界から見ると絶望編の物語は既に過去に起こっていることなのでどうしようもないことなのだが、やはり善人が悪人に一方的にけちょんけちょんに負かされ続けるシーンを見続けるのは非常に辛い。

 

江ノ島に囚われた雪染は、御手洗の技術を悪用して作られた洗脳ビデオによって正気を失ってしまったらしい。物語の終盤、七海と再会した雪染の笑顔にはえもいわれぬ怖さがあった。

 

77期生の面々は、罪木の洗脳が既に完了していることにも気付いていない。これでこのまま、77期生はビデオによる洗脳で絶望陣営に組してしまうのだろうか。もしそうだとしたら、その後に起こした罪が大きすぎるとはいえ同情の余地はあるかもしれない。

 

ただ、このタイミングで洗脳が行われたとするとちょっと不可解な点もあるにはある。

 

たとえば、現場に向かっていない田中と弐大はどうなってしまうのか。

気を失っているはずの狛枝はどうなってしまうのか。

江ノ島によって絶望の中を生かされた本物の御手洗はどうなってしまうのか。

 

うーむ。このあたりの面子はほかよりも洗脳の度合いが低いないし洗脳されていないっていうことなのか。なんとも言えないか……

 

 

それにしても、洗脳ビデオの影響を受けて予備学科生の一人が首切り自殺したシーンが怖すぎてドン引きした。

 

映像的にグロイのはさることながら、やはりあれにも疑問はある。洗脳されていて、自分の行動は自由にできないのに、「死にたくない」という意識だけははっきりしているなんて状況がありえるのだろうか。身体だけ無理矢理思い通りに動かされているなんてまるで魔法みたいな話だが、これも一応説明をつけてくれるのだろうか。

 

 

とりあえず、今回は話としてはあまり大きな進展はなかった回だったと言えると思う。

 

まあ、未来編の真犯人が雪染だとしたらその伏線だったということにもなるのだろうけれど。