悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

逆転裁判6 その5

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第5話「逆転の大革命」

  「成歩堂なんでも事務所」の王泥喜のもとに、予想だにしない来客が訪れた。それは王泥喜の育ての親にして、クライン王国の指名手配犯・ドゥルクだった。ドゥルクは倉院の里に暮らしている学者からクライン王国に所縁のある秘宝を受け取りに来たので、そのついでに王泥喜の顔を見に来たのだという。長年連絡も寄越さなかったことに反発を覚える王泥喜だったが、ドゥルクに乗せられるがままに倉院の里へ同行することに。しかし、そこで彼らは秘宝を受け取るはずだった学者が事故で亡くなっていたという事実を知る。宙ぶらりんになった秘宝の所有権を巡って争いがおきかけたとき、再び驚くべき事態が起きてしまう。なんと、王泥喜と敵対する相手側に成歩堂が弁護をするというのである。そしてついに、王泥喜成歩堂は民事裁判の場で争うことになるのだが、二人はこのときまだ知らなかった。この事件が、クライン王国の法曹界を揺るがす大事件のきっかけにすぎなかったことを……などの展開。

 

 

 

 …………長かった。本当の本当に長かった。

 

それは、本作のメインストーリーをクリアするまでに半年以上も時を要してしまったことを指しているのだが、それだけではない。

 

 

 単純に、第五章が長すぎるのである!!!!!!

 

 

 それもこれも、話の構成が特殊だったせいだ。

 

 まず上述したように、最初は日本の裁判所で王泥喜成歩堂が民事裁判の場で争う。

 

 しかし裁判が終わったあと、成歩堂が真宵を人質にとられていた為に仕方がなく敵側に回っていたことがわかり、急遽クライン王国へ移動するのである。

 

 そして今度はクライン王国で殺人事件が起こり、しかもその事件の容疑者として王泥喜の育ての父にしてレジスタンスのリーダー・ドゥルクが捕まってしまう。さらには彼が26年前に起こしたとされている前王女暗殺事件の審理まですることになってしまい、と、事件が事件を呼ぶてんこ盛りの展開だったのである。

 

 正直、日本編とクライン編の境目で一区切りつけても良かったんじゃね? と思えるのだけれど。まあ、全部つながってる一続きの話だからこれでいいのか……

 

 

 それにしても、最後の敵役の検事がナユタではなくガラン女王になったのは軽くビックリさせられた。女王が元検事で元法務大臣で、変身後というか衣装換え後の姿がまるで西遊記の羅刹女みたいだったのもさらに驚かされた。

 

 なんというか、まるで初代・逆転裁判を髣髴とさせる展開である。わざとなのかも知れないけれど。

 

 長い長い長すぎるどんどんでんでん返しを経て得た結末には大きな達成感もあったけれど、実は物語中盤からオチが見えてしまっていたので、そこまで行き着くのが長すぎる感もあったのが残念ではあった。

 

 なんというか、まるで逆転裁判2のような事件の動機だった。わざとなのかも(ry

 

 事件後、王泥喜がクライン王国に残ったのは残念だったような、当然の帰結だったような、なんとも言えない気分である。

 

 第五章全体を見て、本作が「ダブル主人公」を標榜していた割りに、主人公の座を成歩堂から王泥喜へと継承するかのような流れになっていただけに、余計に残念なのかもしれないが。

 

 まあ、王泥喜は数年ほど異国の地で弁護士の活動を続けて社会貢献すればよろしかろう。エンディング後に成歩堂王泥喜の母親との会話シーンが差し挟まれたことから、続編を匂わせる展開もあったことだし。

 

 なにはともあれ、これで逆転裁判6の本編は終了である。

 

 ただし、DLCで追加した番外編のストーリーも残っているので、まだ遊びつくしたわけではないのだが。

 

 しかし、それよりも先にやりたいことがあるので、それを優先させたいと思う。

 

 それについては、また後日に記事をあげるとして。