悪意ある善人による回顧録

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大逆転裁判2 その5(終)

***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

随分期間が開いてしまったが、ようやくクリアできたのでサクッとメモ程度に書き残しておく次第。

 

グレグソン刑事の死の謎に迫る龍ノ介はやがて、事件の裏に大英帝国を恐怖のどん底に突き落とした殺人鬼「プロフェッサー」の影を見る。一方、かつて父親大英帝国の司法に殺された亜双義は検察官の立場からバンジークス卿を追いつめていく。数々の策謀と狡知が張り巡らされた事件に、龍ノ介は最後の「覚悟」を決める・・・・・・などの筋。

 

 

「プロフェッサー」事件の真相自体は、登場人物が出揃った段階でほぼ予想ができていたのでそこまで大きな驚きはなかった。

 

とはいえ、事件の真相を暴きだす最後の証拠が、ずっと肌身離さずもっていた「狩魔」に隠されていようとは。真犯人たちもさすがに異国の刀剣の仕組みまでは理解できなかったのだろうか。

なんにせよ10何年ものあいだ証拠品が眠り続けていたのは幸運というほかない気もするが。

 

それにしてもゲームをプレイしている最中に気付いたのだが、本作の4~5章の事件は初代「逆転裁判」の第4章の事件をアレンジしたような展開になっていた。

 

ライバル検事が被告人となり、司法のお偉いさんが事件を裏から操っていたという展開など、大枠はほとんどそのままである。換骨奪胎である、とも言えるけれど。

 

真犯人の小物ぶりは「逆転裁判4」に匹敵するものがあって多少残念ではあったものの、前作「大逆転裁判」よりも真犯人がしぶとくなかったのはプレイしていて間延び感がなくてよかったと思われる。

 

ただまあ、今作に関して言えば途中から「陪審員裁判」独特の緊迫感がなくなってしまったのは否めない。判決にいたっても、被告人以外が犯人である決定的な証拠がでてきてしまったことで裁判長から「無罪の表決をせよ」と命じられる展開だったり、事件が特異すぎて一般公開できないからという理由で「秘密裁判」になってしまったりと、今作の独自性が失われてしまったことは少しもったいない気もした。

 

とはいえ、物語自体はすべての伏線を回収しきってくれたのでだいぶ満足することができた。

 

まあ、最初から前編後編で売り出すといっておけば前作であれだけ失望しなかったのにとも思うけれど。

(もっといえば最初から8~9章構成で一本のソフトにまとめてしまっても良かった気もするが、メモリ容量的に難しかったのだろうか)

 

なんにせよ、これで長かった「大逆転裁判2」も無事にクリアである。

 

積んであるゲームやら録画しっぱなしのアニメに映画もあることだし、はてさて次は何を見聞きしようか。

 

絶賛検討中である。