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悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

カルタグラ ~ツキ狂イノ病~ (その15)

PC版におけるTRUEルートの総括、キャラクターについてなどを記録させていただきます。

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

長々と延々とクドクドと感想や考察もどきのようなことをやってしまったので、まとめとして登場人物たちに関するコメントを述べたいと思う。

 

 

・高城秋五

主人公。半無職な私立探偵。遊郭の居候。すけこまし(笑)。

ある意味、すべての元凶とも言える人物。彼がいなければ、死なずに済んだ人が大勢いたのは確かである。

どこか虚無的というか無気力というか、無力感を抱えているような人物造詣だった。不真面目ではないのだが、やることなすこと何処か物足りないというか。

ただし、もともとがこのような人物だったわけではないらしいことは、PS2版の追加エピソードを見ればわかることである。おそらく由良が心惹かれたのも、警官時代に挫折を味わう前の秋五だったのだろう。

 

 

 

・上月和菜

正ヒロイン。パッと見は和服美人。中身は青天井の明るさを持った天然おバカさん(褒め言葉)。あと貧nyうわなにをするやめr

 

ゲームをプレイする瞬間まで、もっとお淑やかな女性をイメージしていたのだが、いい意味でぶち壊してくれた。戦後日本が抱えていた後ろ暗い雰囲気を吹き飛ばすかのような快活な女性である。

重傷を負っていた時子の看病を買って出たり、ゲロを素手でキャッチしたりと、明るさのなかに優しさを持った女性であり、正直秋五にはもったいないほどだと思われる。

ただ、本作では和菜と由良の関係を示すエピソードが希薄のため、彼女たちが子ども時代にどのような関わり方をしていたのかを知れなかったのは残念である。上月夫妻の離婚後、母親と共に東京に移り住んだ和菜がどの程度由良のことを気にかけていたのか。それにより由良の憎しみが軽減していた可能性がわずかばかりは存在したかもしれないと思うと、やるせない気持ちになってくる。

彼女にひとつ不満があるとすれば、少々惚れっぽすぎるところだろうか。出会って2週間もしないうちに秋五と恋仲になるというのは、筆者の倫理観からすると奔放に思えてしまう。由良が怒り狂うのも当然といえば当然かもしれない。

なお余談だが、中の人は765プロの親元で発売された某有名RPGシリーズにおいて、「氷を生み出す絶叫マシンの闘わないヒロイン」を演じていたことは内緒だ。(喋り方のトーンが由良に近いのも秘密だ)

 

 

 

・初音

妹じゃないのに妹然としたキャラ。本作における癒し要素だが、本筋には一切関わりがない。

 

秋五の実妹である七七が非常にアレな人物のため、より一層初音がまともに見えてしまう。心優しいが小心者。それ以上でもそれ以下でもない。

彼女はもともと乙羽のように殺される立ち位置だったと、原画集「DISORDER」やオフィシャルファンブックで述べられている。シナリオ変更に伴い役割が薄くなった結果、生存することになったという。そのお陰で「殻ノ少女」に続投できたのだから良かったというべきか、迷うところである。

 

ちなみに初音と和菜の中の人は、ニトロプラスによるアダルトゲーム「沙耶の唄」でヒロインとサブヒロインとして共演したこともある。

(この「沙耶の唄」にも、765プロの親会社のRPGに出演した中の人がいるのは驚きだ。

 たとえば、「喋る剣の物語における裏切りの剣士」とか、「わがまま親善大使の使用人」とか)

 

 

 

 ・高城七七

悪魔。間違えた、悪魔的な頭脳の持ち主。ド変態。極度のブラコン(自覚なし)。

 

本作における真打ともいうべき人物。正直、彼女がいなかったら秋五は和菜を助けられないばかりか、由良に支配され続けていたと思われる。

ただし、七七には常識や正義感というものが欠如しているため、過激な言動が目立つ。それによって不快に感じるプレイヤーも多かったことだろう。筆者としては嫌いというよりも、恐ろしいといった印象である。はっきり言って、由良と比肩しうるほどに。七七の抱く秋五への愛情も、歪みに歪んだ支配欲である。いつか彼女が和菜に牙を剥くのではないかと不安になってしまう。

深水を見逃す代わりに被害者の死肉を食べたと思しき発言をしている七七。カルタグラ以降の作品では声だけの出演となっていたが、殻ノ少女シリーズの完結編では再登場しそうな予感がひしひしとしているのだが、どうなのだろうか。

 

 

 

・蒼木冬史

THE DARK HERO。姉御と呼びたい人No.1。

 

白髪赤眼に片腕といったハンデをもつ麗人。本作における武闘派担当。頼りない秋五を影から支えてくれる苦労人である。

実際、秋五の調査の下調べ役をしてくれたり、住処を提供してくれたりと、その尽くし方は半端ない。これで彼女が自分に好意を持っていないと思ってしまうあたり、秋五の残念さが際立つ。

秋五に和菜を探させるために赤尾の足止めをしたシーンは、鳥肌ものの感動があった。彼女もまた、報われない愛に生きている人物である。

殻ノ少女ではお休みだったが、虚ノ少女で再登場を果たした時には諸手を挙げて喜んだものである。非合法の世界からジャーナリストへと転進した彼女の今後を、ちらりとでものぞいてみたいものだ。

 

 

・凛

お色気担当その1。悲劇のヒロイン。

 

な ぜ 死 な せ た !

――と、多くのプレイヤーが嘆き悲しんだであろう元気の源、凛。時代にそぐわぬ軽快な話口調が特徴の、活気ある女性だった。ちなみに秋五よりも2~3歳年上だそうだからアラサーなはずなのだが……しゃべり方があざといなどと思ってはいけない。絶対にだ。

前半戦における秋五のHシーンの相手は主に彼女である。もともとイノグレ作品のHシーンが抜き目的というより耽美的に作られている為、本当の意味での「エロス」を体感できる。

凛と和菜の絡みをもっと見たかったのが非常に残念である。しかし凛は人気があったからなのか、のちにファンディスク『和み匣』に収録された短編で主人公を担当している。現在では『和み匣』はイノグレ作品集『パラノイア』に含まれているため、そちらもプレイしてみると良いだろう。

 

なお余談だが、やはり凛の中の人も765プロの親会社のRPGに出演したことがある。モバイル版のヒロインだったり、「マモレナカッタ」物語におけるナイフ使いの幼馴染とか。

ついでに言うと、イノグレの18禁作品において唯一の皆勤賞でもあるのがこの中の人なわけだが、これも内緒である。