***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。
また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。
当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。
***注意おわり***
第5話「終わりの始まり」
狛枝が引き起こした事件の責任をとって雪染が予備学科に異動になってから半年が経過した。春を迎えたそのころ、雪染は学園長の指示により本科77期生の担任教師として復帰を果たす。一方そのころ、学園へと近づく不穏な影が二つあった。その人物たちこそ、のちに世界を滅亡へと導いた「超高校級の絶望」と呼ばれる者だった……などの展開。
ついにアニメにまで出張ってしまった「超高校級の絶望」たち。
息をするように人を殺し、殺そうとするあたり、本編と全く変わりがない破たんした人物像。
それこそ、史上最悪の女子高生・江ノ島盾子である。
そんな彼女がまず向かった先が、空港だった。
そこで江ノ島が待っていたのは、自分の実の姉である戦刃むくろである。
戦刃は海外にて傭兵業に従事している本物の軍人だったのだが、彼女は彼女でやはり異常だった。戦刃はゲーム本編ではあっさりすぎるほど殺されてしまい、しゃべっている姿は外伝小説「ダンガンロンパゼロ」でしか語られていなかった。そのときから気持ち悪いくらい妹である江ノ島を好いていたから、やはり異常なのはわかっていたけれど、江ノ島が闇雲にアイスピックで突き殺そうとしてくるのを何でもないように躱しながら会話するあたり、二人とも壊れきっている。
こんな人物をスカウトするとは、スカウト主任の黄桜はいったい何をやっていたのか。
ただ、江ノ島と戦刃の話を聞く限り、戦刃は直接誰かにスカウトされていたわけではないらしい。江ノ島の手配によって、自分と同期生として入学させてやるといったニュアンスだった。
そうなると、やはりスカウトのルートが気になる。やはり黄桜も絶望に一枚噛んでいるのだろうか。
また、今回の話で明かされた大きなネタがもう一つあった。
それは、超高校級のアニメーター・御手洗の正体である。
御手洗として77期生に交じっていたデブ野郎は、実は御手洗本人ではなかった。本物の御手洗は寮から一歩も出ずに一日中アニメーターとしての修行に明け暮れていた。そんな彼のふりをしていたのが、原作「2」で登場した「超高校級の詐欺師」である。
詐欺師の彼は戸籍もなければ名前もないという壮絶な生い立ちのため、常に誰かに成り代わって生計を立てているのだという。彼が言うには、学園への入学を果たしたのはいいものの、不都合があって今の姿では居られないから、別人に成り代わりたかったのだという。
そこで、学園生活なんてわずらわしくてやっていられない御手洗と詐欺師の利害が一致して、御手洗の代わりに詐欺師が御手洗として77期生に参加していたのである。
入学当初、詐欺師の姿は78期生の十神のものだった。(なぜかものすごい太っていて再現性は皆無だったが)
十神として入学したものの、本物が次の期生としての入学が見込まれるから別人の姿を欲したのだろうか。
(どうでもいいが、「3」のアニメでは十神本人は登場していないのに、彼を演じている中の人・石田彰氏の初登場が偽物としてというのはどういうことなんだろう・・・・・・)
77期生・78期生と面々がそろいつつある中、学園の背後では「カムクラプロジェクト」なる恐ろしい計画が実行に移されているらしい。
いよいよ日向は日向としての人格を失い、「カムクライズル」として改造されてしまうのだろう。
そうなると、「ダンガンロンパゼロ」などで語られていた「学園史上最大最悪の絶望的事件」もそろそろ起きることになる。
通りすがりの人物として、「ダンガンロンパゼロ」の登場人物である超高校級の諜報員・神代優兎も出てきているし、ここも絡んでくると予想する。
なんにせよ、さっさと次の話が見たいものである。