***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。
また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。
当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。
***注意おわり***
サリアは苦悩していた。ゾーラが戦死したことにより繰り上がりで小隊長に就任してからというもの、部下の統率に悩んでいたのである。自分の言うことをまったく聞かずに独断専行を繰り返すアンジュに、そのアンジュの足を引っ張ろうと躍起になっているヒルダ・ロザリー・クリスの3人。ついには日頃の鬱積が爆発し、サリアは激怒するのだが……などの展開。
モモカをカネの力で引き取ってからというもの、モモカは以前のようにアンジュに仕えるようになったらしい。
それを見ていたエマ監察官のセリフがまたとんでもなく差別的で嫌悪感が走ったが、そこばかりに着目するとイライラが止まらなくなるため忘れてしまおう。そうしよう。
それにしても、あの真面目くさったサリアにコスプレの趣味があったとは驚きである。っていうか、マナに満ちた世界とやらに美少女アニメ的なサブカル作品が存在すること自体がビックリである。
往々にして「満たされた世界」なんぞと表現される場所では、高貴なる文化しか発達しないという展開が多いのだが、ここは違うようで少し安心した。
秘密を知られたアンジュを殺そうとするなど、サリアの鬱積は相当なものだったらしい。やはり、パラメイル・ヴィルキスをアンジュに取られたことを根に持っているのかもしれない。
アンジュの自分勝手さは目に余るものの、まあ確かにアンジュの立場からすればさもありなんといったところではある。自分の失脚を目論んでいる連中と仲良く仕事できるかといえば、そんなわけはないのだから。
だからこそ、そんな連中を野放しにしているサリアをアンジュが快く思っていないのも無理はない。
お互い着眼点が違うとはいえ、不満を持ち合っているというのはあまりよろしくない人間関係である。
お風呂場でのキャットファイトのせいでアンジュが風邪を引いてしまい、戦闘ができない状態に。そんな中、これまで誰も見たことがない新型のドラゴンが襲ってきて、サリアの部隊は壊滅の危機を迎える。
当然、主人公補正としてアンジュが助けに来ることは想像に難くなかったが、どてらを着て頭ふらふらの状態で来ることは予想できなかった。正直、今回の話は噴き出す場面が多すぎて困ってしまう。
今回の戦闘を経て、ようやくサリアは部隊を掌握し始めたらしい。まあ、それはアンジュが彼女に従ってもよいと言い出したことが大きかったのだろうけれど。
そんな中、まだひとりだけアンジュのことを毛嫌いしているヒルダ。彼女がどういう立ち回りをするのかで今後の物語は大きく左右しそうではある。
物語の終盤に、マナの力を使った通信によってアンジュの妹・シルヴィアが緊急連絡を入れてくる。
シルヴィアというと、あの車椅子に乗っていた女の子だろうか。車椅子に乗った妹というと真っ先に思い浮かぶのは「コードギアス」のナナリーなのだけれど、なんだか作画も似ているしこの設定が好きなのだろうか、アニメ化スタッフたちは。
さて、次回はどんな展開になることやら。