悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第07話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

サリアは苦悩していた。ゾーラが戦死したことにより繰り上がりで小隊長に就任してからというもの、部下の統率に悩んでいたのである。自分の言うことをまったく聞かずに独断専行を繰り返すアンジュに、そのアンジュの足を引っ張ろうと躍起になっているヒルダ・ロザリー・クリスの3人。ついには日頃の鬱積が爆発し、サリアは激怒するのだが……などの展開。

 

 

モモカをカネの力で引き取ってからというもの、モモカは以前のようにアンジュに仕えるようになったらしい。

 

それを見ていたエマ監察官のセリフがまたとんでもなく差別的で嫌悪感が走ったが、そこばかりに着目するとイライラが止まらなくなるため忘れてしまおう。そうしよう。

 

それにしても、あの真面目くさったリアにコスプレの趣味があったとは驚きである。っていうか、マナに満ちた世界とやらに美少女アニメ的なサブカル作品が存在すること自体がビックリである。

 

往々にして「満たされた世界」なんぞと表現される場所では、高貴なる文化しか発達しないという展開が多いのだが、ここは違うようで少し安心した。

 

秘密を知られたアンジュを殺そうとするなど、リアの鬱積は相当なものだったらしい。やはり、パラメイルヴィルキスをアンジュに取られたことを根に持っているのかもしれない。

 

アンジュの自分勝手さは目に余るものの、まあ確かにアンジュの立場からすればさもありなんといったところではある。自分の失脚を目論んでいる連中と仲良く仕事できるかといえば、そんなわけはないのだから。

 

だからこそ、そんな連中を野放しにしているリアをアンジュが快く思っていないのも無理はない。

 

お互い着眼点が違うとはいえ、不満を持ち合っているというのはあまりよろしくない人間関係である。

 

お風呂場でのキャットファイトのせいでアンジュが風邪を引いてしまい、戦闘ができない状態に。そんな中、これまで誰も見たことがない新型のドラゴンが襲ってきて、リアの部隊は壊滅の危機を迎える。

 

当然、主人公補正としてアンジュが助けに来ることは想像に難くなかったが、どてらを着て頭ふらふらの状態で来ることは予想できなかった。正直、今回の話は噴き出す場面が多すぎて困ってしまう。

 

今回の戦闘を経て、ようやくリアは部隊を掌握し始めたらしい。まあ、それはアンジュが彼女に従ってもよいと言い出したことが大きかったのだろうけれど。

 

そんな中、まだひとりだけアンジュのことを毛嫌いしているヒルダ。彼女がどういう立ち回りをするのかで今後の物語は大きく左右しそうではある。

 

物語の終盤に、マナの力を使った通信によってアンジュの妹・シルヴィアが緊急連絡を入れてくる。

 

シルヴィアというと、あの車椅子に乗っていた女の子だろうか。車椅子に乗った妹というと真っ先に思い浮かぶのは「コードギアス」のナナリーなのだけれど、なんだか作画も似ているしこの設定が好きなのだろうか、アニメ化スタッフたちは。

 

さて、次回はどんな展開になることやら。

逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ 第22話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 


第22話「さらば、逆転 2nd Trial」

 

王都楼の審議が始まった。この裁判で無罪判決を勝ち取らなければ、真宵の命はない。成歩堂は依頼人の無実を証明しようとするも、事情を知らない御剣の立証によってそれを阻まれてしまう。そして裁判は本日中に判決を出すことが不可能と判断され、翌日への持ち越しとされ……などの展開。

 

今回は、逆転裁判3でも再登場を果たすサブキャラクター、マネージャーの華宮さんが証言台に立った。

 

話の途中で、成歩堂を脅していた誘拐犯の正体が、指名手配中の殺し屋、「虎狼死家 左々右エ門(ころしやさざえもん)」であることがわかってしまうため、もちろん華宮さんは犯人ではない。

 

彼女がいったい事件現場で何をしたかについては、今後の展開で明かされることだろう。

 

それにしても、容疑者の王都楼である。

 

物語の終盤になってついにその本性を明かした王都楼。今回の事件は、彼が「虎狼死家」に依頼をしてライバルである被害者を殺させたというシンプルなものだった。

 

それにイレギュラーな要素が絡んだせいで、無関係だった真宵が誘拐されるという事態にまで発展してしまった。

 

王都楼の存在は、これまでの逆転裁判シリーズの中でも特異である。真犯人でありながら成歩堂が弁護しなければならないという、ジレンマを抱えた事件の当事者が彼だ。

 

彼を無罪にしなければ真宵は助からない。しかし、彼を無罪にするということは、真犯人を野放しにするということ。

 

成歩堂がどんな結論を出すのかは、今後の展開に注目といったところか。

逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ 第21話

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 


第21話「さらば、逆転 1st Trial」

 

人気絶頂の特撮ヒーロー「トノサマン丙」の授賞式へと訪れた成歩堂と真宵。彼らはそこでまたしても「トノサマン」を容疑者とする殺人事件へと巻き込まれる。そんな中、真宵が何者かに誘拐されてしまう。犯人から下された成歩堂への要求はひとつ、容疑者・王都楼を無罪にすることだった……などの展開。

 

録画したまま放置していたのにはひとつ理由がある。

この作品を見続ける気力が減衰してしまったのである。

 

なぜなら、本作は9月末を持って終了してしまうのだ。

 

つまり、逆転裁判3の範囲をアニメ化することなく、全24話でアニメ化を終えてしまうつもりなのである。

 

……逆転裁判は1・2・3で1セットの物語なのに、なんと愚かな采配なのだろうか。これでは、未完の作品に成ってしまうではないか。

 

そんなこんなで、見る気力が失せてしまった作品ではあるものの、最後の気力を振り絞って結末までを見届ける所存である。

 

 

 

今回のストーリーは原作「逆転裁判2」の第4章にあたる物語である。

 

ここにきてもアニメオリジナルの配役があった。原作ではかのお騒がせジャーナリスト・大沢木ナツミが担うはずだった役回りを、成歩堂の旧友・矢張が担うことに。

 

まあ、彼が大活躍するのは「逆転裁判3」までお預けだったのに、その「3」をアニメ化しないとなったら、もうここ以外に登場させる場面がないから、そのような配役になったのだろう。ハァ……。

 

真宵を誘拐した犯人は、後に番外作品でも登場を果たす大物殺し屋なのだが、彼の名が明かされるまではあまり触れないでおきたい。

 

留置所にて容疑者・王都楼と初対面を果たす成歩堂。留置所の中で携帯電話(というかトランシーバー?)を使いまくっている王都楼を誰も注意しないのかとても気になったが、まあどうでもいいかそんなこと(なげやり)。

 

事件を担当するはずだった狩魔冥が殺し屋によって狙撃されて重体になり、彼女の代わりとして法廷に立つことになったのは、行方を晦ましていた御剣だった。

 

事件の情報は頭に叩き込んであると彼は言うが、そんな時間がどこにあったというのかというのは突っ込んではいけない。

 

とりあえず、1話目ではあまり触れられるところがないためこのへんで感想は終わらせておきたい。

 

それにしても、ああ憂鬱だ憂鬱だ。

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第06話

***注意はじめ***

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また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

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***注意おわり***

 

アンジュがアルゼナルに着任してからしばらくの月日が流れた。ある日、アルゼナルの中に侵入した者が現れたとの警報が流れる。侵入者の正体は、かつてアンジュがアンジュリーゼだった頃の筆頭侍女・モモカであった。アルゼナルの風土に染まり、荒みきったアンジュの姿を見て驚愕するモモカだったが、かつてと変わらぬままにアンジュに仕えようとする。しかし、アルゼナルの存在は全世界における最高機密。ノーマ以外でその存在を知った者は処刑されることになっていると知り、アンジュは……などの展開。

 

 

1話以降、久々の登場となる侍女のモモカ・荻野目。

ミスルギ皇国出身らしいけど、名前は日本語だし、ホントにあんたらいったい何人なんだ? という疑問は本編には関わりのない瑣末な問題なのだろうからスルーすることにして。

 

モモカは国王と王女の命を受けて、アンジュがノーマであることを隠すために、アンジュの変わりにマナを使う役目を担っていた。つまり、モモカもアンジュの正体を秘密にしてきた、アンジュに嘘をついてきた人間である。

 

ただ、それは単に命じられてそうしてきたというわけではなく、モモカはあくまで個人的にアンジュを守るために嘘をついていたらしい。

 

幼いころのアンジュは、マナの満ちた世界の常識を叩き込まれた16歳のころのアンジュと違って純粋に優しい子どもだった。モモカはその頃のアンジュを慕って、ずっと付き従ってきたのだ。

 

盲目的かつ献身的にアンジュに奉仕するモモカに対して、アンジュは徹底的につらく当たる。

 

気持ちはわからないではないが、アンジュがこんな目にあっているのはモモカのせいではないのだが……

 

まあ、それでも挫けずアンジュに好意を示すモモカもたいがい肝が据わっているというか、本当にアンジュのことが好きなんだなとちょっと感心した。

 

ここまでくると、これはもう製作スタッフ的にもモモカを殺しにかかっているのかと思ったのだが、そこは一抹の良心を見せてくれた。モモカが処刑される前に、アンジュが大枚をはたいて彼女を引き取るというミラクルな展開となったのだ。

 

これは、最終回までモモカも生きている展開になったと考えても良いのか。

 

とりあえずモモカがいれば、荒みきったアンジュの心がもう少しましになると予想されるため、こちらとしては大歓迎だけれど。

 

まあ、あと少し気になることはというと、「カネ」を目にしたときのアンジュやモモカの反応が同じだったことだろうか。

 

どうも、マナが満ちた世界とやらは貨幣経済でまわっていたわけではないらしい。金銭によるやり取りではなく社会を運営しているというのは、資本主義経済が根付いて久しい現実に生きている筆者からするとちょっと想像しがたい。

 

亡くなったココが夢見ていた通り、確かにマナが満ちた世界というのは「魔法の国」だったのかもしれない。誰も傷つかず、誰もが満たされているように「見える」世界。その裏で犠牲になっている多くの存在(ノーマ)のことをひたすらに無視する世界。

 

これはまるで、ドラマ「mozu」の大悪党・東和夫が口走っていた『オメラス』のようではないか。

 

確か彼の話では、『オメラス』 はその欺瞞によって滅んだんじゃなかったか……?

 

ふむ、1~3話まではアンジュの言動があまりにも酷すぎて半ば本気で見るのを止めようと思っていたけれど、これはいよいよおもしろい展開になってきたのではないだろうか。

 

今後の展開が気になるところではある。

 

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第05話

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また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

ドラゴン討伐の最中、機体の不具合により海へと墜落したアンジュ。目を覚ますと、見知らぬ青年と一緒にベッドに横たわっていた。青年の名はタスク。浜に打ち上げられていたアンジュを治療してくれたのだという。機体の修復技術を持つタスクの力を借りて通信機器の修理を試みるアンジュだったが、そこに以前討ち損なったドラゴンが急襲してきて……などの展開。

 

 

およそ4話ぶりに登場した男性キャラ、タスク。

 

彼の回想シーンの中に右腕を失ったばかりのジル総司令官がいたころから、彼はアルゼナルと何らかの因縁があることは間違いなさそう。

 

マナの力を使わなかったことから、ノーマなのでは? とも思ったが、そうなると「ノーマは女性にしか生まれない」という通説からはずれることになってしまう。

 

アンジュと別れたあと、崖の上に設えられた墓らしきものに供え物をしてから一人島から立ち去るタスク。彼はどうしてアンジュが墜落した付近の島に一人で暮らしていたのだろう。

 

うーむ、謎の多い青年である。

 

また、アンジュたちが乗っている機体の総称が「パラメイル」という名前だいうことが始めて会話に出てきた気がする。今後はそのように記述するよう気をつけよう。

 

タスクのどじっぷりというかラッキースケベっぷりは、「ToLOVEる」の主人公・結城リトを髣髴とさせるものがある。ことあるごとにアンジュの股間にダイブする転び様は、アンジュでなくてもわざとなんじゃないのかと思えてしまうほどだった。

 

パラメイルを乗り回してドラゴンと戦うアンジュたちと違って、タスクはどちらかというと技術者の系統に属すると思われる。ある意味、最近の作品群にありがちな「戦う女の子と戦えない男の子」の組み合わせである。

 

彼と過ごした数日間によって、アンジュの頑なだった心がほんの少しだけでも和らいだのは大きい。これによってアルゼナルの仲間たちとのやり取りが少しでも軟化してくれれば、難ある性格も少しずつ丸まっていくことだろう。

 

これでちょっとは主人公の性格がまともになってくれれば、見ていてイライラする回数も減っていくのだろうが、これは見進めていかなければなんともいえない。

 

ホントもうお願いしますよ……?

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第04話

***注意はじめ***

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当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

アンジュは空中球技エアリアで培った飛行技術を活かし、新兵らしからぬ功績をあげていく。しかしアンジュを取り巻く人間関係は未だに最悪で、彼女は仲間を死なせた大悪党と見なされていた……などの展開。

 

 

主人公が無能すぎるとストーリーが進行しにくいため、アンジュが何かしらの特技を持っていてそれを活用するという展開になるのは仕方がない面もある。

 

ただそれにしたって、2・3話で失禁するほどビビッていた元皇女殿下がたった1話でどこぞのアバズレビッチ(作中のセリフより)化するというのはすさまじい進化……というか退化である。

 

陰湿な嫌がらせを受けてもアンジュは超然としているし、むしろやった側に倍返ししていた。やはり、元の性格からして気位の高い自分勝手な人間だった模様。

 

自分に好意的に接するヒトとそうでないヒトの見境なくまわりに噛み付いて孤立していくとなると、今後の展開的に上手くない気がするのだが……

 

それはそうと、話の冒頭で彼女に渡された機体についてジルたちが話し合っているシーンがあった。

 

アンジュが受け取ったポンコツ機は「ヴィルキス」という名前らしい。

 

ゾーラが死んだあと小隊長に任命されたサリアの独白からすると、あれは元々サリアが受け継ぐはずの機体だったとか。

 

会話の流れから、まるであの機体自体に意思があって、「アンジュを認めた」ような発言があったのだが、あれはいったいどういうことなのか。

 

また、ジルたちがエマ監察官にも秘密で始めようとしている「リベリタス」とはいったい何のことなのか。

 

いろいろと伏線を張りまくっていて、何かと気になることが多い回だった。

 

また、今度の出撃でアンジュは失敗してしまい、機体ごと海に墜落してしまう。

 

目が覚めると真っ裸で、腕を縛られた状態で見ず知らずの男と一緒にベッドに横たわっているという衝撃的な展開となった。

 

久しぶりに登場した男性なだけに、おそらくキーパーソンなのだろうが、これはどう展開していくのかわからない。

 

まあ、あまり期待しないで続きを見ていこうか。

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第03話

***注意はじめ***

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また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

ドラゴンからの敵前逃亡を図るアンジュ。彼女の巻き添えを受けて隊員3人が死亡し、肝心のドラゴンを取り逃がすという大失態を重ねた。それでもなお自分の置かれた状況を受け入れられずに反発を繰り返すアンジュに対し、総司令官のジルは言い放つ。「戦って死ね」と……などの展開。

 

 

……いや、なんていうか、あまりに酷すぎて言葉が出てこない。

 

自分のせいで仲間を3人も死なせておきながら、一切の責任も罪悪感もなく、吐き捨てた言葉といえば「ノーマは人間ではない」である。

 

まあ、これはアンジュが格別に性格の捻じ曲がったクソ女というだけなわけではなく、マナが満ちていた世界とやらで暮らす人間の共通認識なのかもしれないけれど。それにしても酷すぎる差別感情だな。人って犬猫が死んでも悲しむものなのに、それすらないとは……

 

濃厚すぎるGL描写の筆頭格のような小隊長のゾーラがここで戦死したのは意外といえば意外だったか。もっと先々までアンジュに突っかかってくるのかと思っていたが、その役回りは彼女の愛人であるヒルダなどが担うことになるのだろう。

 

あと、ミスルギ皇国がなくなったという展開は正直笑った。あー、やっぱり差別感情満点の腐った国民たちをアンジュの兄・ジュリオは御し切れなかったのだなーと。革命で国が滅びるって、そんなにないと思うんですけどねー。

 

ただ、アンジュの性根が腐りきっている原因が彼女だけにあるのではなさそうということがわかったのは収穫かもしれない。どうも彼女は、隔離されたノーマがその後どうなっていたのかまでは教えられていなかったらしい。だから、ドラゴンの存在も知らなかった。

 

そうなると、彼女自身がいったいどういう女性なのかはまだ良くわかっていないことになる。

 

まあ、死にたい死にたい言いながら自分で死ぬのは怖いからやっぱり周りを攻撃しよう、っていう自分勝手なタイプなのは間違いなさそうだけれど。

 

うーん……どう転んでも好感度が上がりそうにない主人公だなぁ。

恐怖のあまり失禁するヒロインってなかなかいないと思うんだけど……

 

あと気になるところというと、アンジュが指にはめていたミスルギ皇家に伝わる指輪が何らかの超反応を引き起こし、アンジュに与えられた機体がカッコよく変形したことだろうか。

 

死にたい死にたい言ってるアンジュにジル総司令官が渡した古い機体にどんな曰くがあるのか、今後の展開に注目すべきか。

 

話の終盤になって、ようやく長かった髪をばっさりと切り落としたアンジュ。このアニメの主題にもなっている「殺して生きる」という決意を固めたらしい。

 

……まあ、せいぜい頑張ってくださいよ。こちらも生暖かい目で見させてもらいますんで。