2章を読了いたしましたので、記録をとりたいと思います。
***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。
また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。
当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。
***注意おわり***
2章は探偵パートのチュートリアルだったのか、裁判パートが存在しなかった。
逆転裁判1~5までを見返しても、裁判パートのみの話はあっても、探偵パートのみの話というのは初めてではないだろうか。(外伝作品である逆転検事1~2はそもそも探偵パートのみなのでカウントしない)
それにしても、なんともやるせない事件だった。
事件と言うよりほとんど事故のようなものなのだが、明確な悪意なしに人を死なせてしまう話はどうしても後味がよくない。仇討ち物や勧善懲悪的な話であれば、被害者が出たとしても絶対的な悪を倒すことによるカタルシスがある。
しかし、加害者側すらも被害者のような立場に置かれている話だと、どうも読後感が悪い。不幸な偶然の積み重ねで、登場人物の誰もが不幸になってしまい、あたかも「全負け」といった様相である。
本作のプレイ前までは、亜双義は黒幕ポジションか犠牲者ポジションのどちらかだと踏んでいたが、今回は後者になってしまった。逆転裁判の第一作目といい、主人公に近しい人間が犠牲になるのはもはやお約束になっているとも言えるが、できればやめて欲しい気もする。
事件後、成歩堂は亜双義の遺志を継ぎ、弁護士としてイギリスに旅立つことを決意した。成歩堂は亜双義と違って英語学部出身のため、法律の知識はほとんどない。そのため、旅客船がイギリスにたどり着くまでの40日で、ヒロインの寿沙都と共に勉強するらしい。
無謀な挑戦だと思うが、映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」でレオナルド・ディカプリオ氏の扮する主人公が同じような偉業を成し遂げている例もあるし、あながち無理ではないのだろうか。
余談だが、亜双義がイギリスにまで持ち込もうとしていた日本刀の名前が「狩魔(カルマ)」だと判明した。狩魔は逆転裁判シリーズに登場する検察一族の苗字なのだが、これがどう逆転裁判の話と繋がっていくのか、やや期待している。