悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

99.9―刑事専門弁護士― 第5話

 

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第5話は、深夜に中年男性に殴りかかったという若者の弁護をすることになった深山。目撃者が言うには、若者は男性に向かって「お前が殺したんだ」と叫んでいたのだという。その言葉が気になった深山が若者と男性とのかかわりについて調べると、数年前に起きた飛び降り自殺事件がちらついて……などの展開。

 

 

話の冒頭は深山の助手にしてパラリーガル・明石が20回連続で司法試験に落ちたシーンから始まる。20回というと新司法試験が始まった時期も挟んでいることになるのだが、彼は法科大学院経由ではなくて司法試験予備試験経由で司法試験の受験資格を得ようとしていたのだろうか。なんにせよ、20回も落ち続けるというのは逆に凄すぎる。その諦めの悪さと要領の悪さには驚嘆せざるを得ない。

 

また、深山が明石をからかうのが定番の流れになってきているところに含み笑いを浮かべてしまった。第一話でも「rock you」のリズムを刻んでノリ突っ込みをしていた明石も絶好調である。

 

さて、今回の事件は被疑者が留置所で意識不明の重態になってしまう。被疑者は男性に殴りかかった際に転倒して頭を打ってしまい、慢性の脳内出血を起こしていたのだ。そのため深山は被疑者にろくに話も聞けないまま独断で調査をすることした。

 

今回の話は前後編らしく、今回語れることはあまり多くない。

自殺事件が本当は殺人事件だった可能性が濃厚なのに、当時の検察や警察が何らかの圧力をかけて事件をもみ消しにかかった可能性が出てきた。

 

しかも、その事件を担当していたのは現在の深山の上司である佐田なのだという。

 

来週は一段と波乱の回となりそうである。