***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。
また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。
当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。
***注意おわり***
第23話「さらば、逆転 3rd Trial」
藤見野を殺した犯人は殺し屋・虎狼死家左々右エ門。そしてその殺し屋に殺人を依頼した真犯人こそ、成歩堂の依頼人である王都楼だった。真実を知ったにもかかわらず、真宵の命を盾にされて王都楼の無実を主張させられる成歩堂は……などの展開。
王都楼のクズっぷりが上手く表現されていた今作。
逆転裁判に登場する悪役のなかでも、下衆さだけなら1・2を争うと思われる人物だけあって、イライラも凄まじかった。
犯人とわかっている人物の無罪判決を勝ち取らなければならないというジレンマに苦しむ成歩堂に対して、御剣は「真実」こそが法廷に立つ意味だと告げる。
弁護士の使命は依頼人の利益を守ること。検察官の使命は被疑者を追及してまっとうな裁きを受けさせること。
どちらの立場に立ったとしても、真実から目を背けて使命をまっとうしようとしても歪みが生じる。
だからこそ、まずは真実を受け止め、それからどうするべきかを自分の職務に照らし合わせて考えろ、ということなのかもしれない。
次回、いよいよアニメ「逆転裁判」は最終回を迎える。
たった半年間で終わってしまうとは、なんとも悲しい気分だが、それについては最終回の感想で述べたいと思う。